地球に住む子どもとして出来ること(岡山県 玉野市立鉾立小学校 6年生 生徒たち)

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岡山県 玉野市立鉾立小学校
6年生 生徒たち

鉾立小学校は岡山県玉野市にある全校生徒83名の小さな小学校。たった8名だけの6年生のクラスでの総合学習の時間で、JICA青年海外協力隊員として活動された山口尚大さんから、パプアニューギニアでの生活の様子を聞きました。

パプアニューギニアは、日本と違って電気や水道、教育など不自由な点はあるけれど、みんなが生き生きと生活している様子を写真やビデオを使って紹介していただきました。お話の中にフィリピンのゴミ山で暮らしている子どもの話やアフリカなど開発途上国での学校不足の話など世界の子ども達の現状についても話を聞きました。このお話を聞いて、日本での生活しか知らない私たちが、地球に住んでいる子どもの一人として、世界の子ども達の様子を調べていこうと思いました。

最初に、パプアニューギニアの海の青さ、透き通った水に驚きました。日本で失われつつある自然のすばらしさに感動しました。学校では実験道具がないため、十分な学習活動ができないことは、今まで担任の小川先生と調べ、学習を少ししていたので予想していたけど、本当の話だと強く思いました。そこで、もっと詳しく開発途上国の子ども達の様子を調べました。「衛生状態」や「ストリートチルドレン」「地雷」「安全な水問題」「児童労働」など、自分の興味ある分野について詳しく調べていき、お互い分かったことを発表しました。私たちに何かできたらいいのに、と思いました。

その後、JICA青年海外協力隊の活動や他の協力隊員の活動内容などを具体的に話していただきました。また、ボランティアをする時の考え方や大切にすること、「相手があってのボランティア」なので、独りよがりのボランティアにならないようにするため、何が必要かについても教えていただきました。

「地球という一つの星に住む人間として、みんなが楽しく仲よく生活していくには…」クラスのみんなで考えました。話し合っていくうちに、「クラスの一人として仲よく生活していく時と同じだ」ということに気付きました。次のことが分かったので、教室に書いて張り、残り後少しになった小学校生活、意識して毎日を過ごすことにしました。

(1)(一緒に遊ぶ、話すなどして)相手のことをよく知ることが大切。
(2)自分の考えを言うばかりでなく、相手の考えもしっかり聞いてあげることが大切。
(3)相手のことを思う思いやりの心が大切。
この三つことは、そのまま国際ボランティア活動にも通じる考え方だと思いました。

3学期になって、「せっかく勉強したんだから、実際何かボランティア活動をしよう」ということになりました。一人一人が「こんなことをしたらいいと思う」内容を企画書にまとめ、話し合いました。話し合った結果、(1)アルミ缶・空き瓶の回収をしよう。 (2)ボランティア喫茶を開こう。 この二つに決まりました。「アルミ缶・空き瓶の回収」は、1ヶ月間、毎日続けました。他の学年や地域の人にも呼びかけました。「ボランティア喫茶」は、参観日の日に手作りドーナツと飲み物を用意し、保護者の人や地域の人に来ていただきいただきました。当日都合で来られないからと、家族の人の募金を集めて届けてくださった人、子どもの参観で時間の余裕がないからと水筒と入れ物を持って来て募金に協力してくださった保護者の方。私たちは地域の人たちに支えられて生活していることが分かりました。私たちの地域は、すばらしい場所だと改めて思いました。国際貢献活動をしながら、自分たちの生活を振り返ることができました。

集まったアルミ缶やビンを換金し、ボランティア喫茶での募金をニジェールで活動していらっしゃるJICA青年海外協力隊の方に活用していただくことにしました。どんな物が本当に必要なのか、必要なものを差し上げたいと思い、それぞれの協力隊員さんに今必要なものを用意していただきました。卒業式の日に現地から報告がきました。ニジェールの方々がとても喜んでいる写真を見たり、お礼の手紙を読んだりし、私たちもとてもうれしかったです。中学校に行っても、またこのような活動をしたいなあと思いました。

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卒業する8名の子どもたち

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拾い集めた空き缶を休み時間に皆でつぶしました

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ニジェールからのお礼状を熱心に読む子どもたち

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鉾立小学校の支援で手に入れた体育道具を喜ぶ ニジェールの中学生たち