平成24年度 青年研修「マレーシア職業訓練教育」

2013年2月14日

JICA中国では、平成25年1月14日(月)から1月31日(木)までの18日間、マレーシアの職業訓練教育に従事する若手の行政官及び職業訓練機関の職員17名を対象として、日本における職業訓練教育の概要や職業訓練機関の教育体制について学ぶ「青年研修マレーシア職業訓練教育」を公益社団法人青年海外協力協会と共に実施しました。

【画像】1月23日(水)には、厚生労働省の所管する独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が設置・運営する広島職業訓練支援センターを視察しました。この職業訓練支援センターは、求職者の早期再就職に向けた職業訓練や在職者の職務能力の高度化を支援する職業訓練コース等を提供しています。

【画像】施設の視察に先立ち、広島職業訓練支援センター黒川所長や齋藤次長から、センターの提供する求職者を対象とした再就職を支援するための訓練の概要や仕組みについて詳しく説明を受けました。例えば、訓練カリキュラムは、主に6ヶ月間の職業訓練で、細分化されたシステム・ユニットと呼ばれるプログラムで構成されています。そうすることで地域特性にあわせて訓練内容を適宜見直せ、習得度を細かく把握することができます。またシステム・ユニットを構成することにより、「複数の仕事」の遂行に必要な職業能力が習得できる3ヶ月間の訓練で再就職することができたり、各訓練コースの入所も3ヶ月単位で行えるというメリットもあります。研修員は、センターにおける求職者の早期再就職を支援するための様々な工夫について耳を傾け、テキストに書き込みを行っていました。

【画像】説明の後は、同センターの提供する求職者向け職業訓練コースであるCAD/CAM科やテクニカルメタルワーク科、金属加工科や住宅リフォーム技術科などの訓練現場を視察しました。研修員は、それぞれの訓練がどのように行われているのか、訓練で使用される設備がどんなものか強い関心を持ち、各訓練科を担当する講師の説明に耳を傾けていました。

視察終了後の質疑応答では、「再就職に向けたハローワークとの具体的な連携方法は?」といった訓練センターと関連機関との連携に関する質問や「各コースの訓練生たちの達成度をどのように評価するか?」、「期間内に技能が習得できない場合は延長もあるのか?」といった評価や訓練の延長に関する質問、「各訓練コースの就職先はどのようなところか?」といった訓練後の就職に関する質問が多く見受けられました。これに対して同センターからは、ハローワークからの斡旋を前提に訓練生を受け入れていることや訓練期間を延長することはないが訓練生の再就職支援に繋がるよう具体的な技能が身に付くよう訓練を提供しているという説明がありました。質疑応答は、予定時間を過ぎても途切れず、この研修から一つでも多くの経験を吸収しようする姿勢が見られました。

【画像】最後に研修員を代表してマレーシア・ペラ州の高等技術研修センター職業訓練官のハビバ・ヤハヤさんが、「多くの知識を学べ、マレーシアに戻って自国の職業訓練教育に活かせるよう努めます。」と感謝の気持ちを述べ、黒川所長にマレーシアの記念品を渡しました。

18日間の日本における職業訓練教育を学んだ研修員は、今回習得した知識・経験を帰国後、自身の所属する職業訓練期間のカリキュラム作成、恵まれない人や障害者就業のための職業教育などに生かすことができると実感していました。