【教師海外研修 授業実践訪問】広島県立府中高等学校[広島県]

2014年9月19日

高校生よ、「ベトナム・カイゼン・プロジェクト」を立ち上げよ!

広島県立府中高等学校教員の笹田氏は、高校3年生で大学受験を控えた生徒たちに、「大学受験はもちろん大切だけど、受験勉強以外の『学び』や『学ぶ』意味を考えてほしい。そしてその楽しさを感じてもらいたい。」その思いで授業を組み立てられました。

【画像】生徒の皆さんは、「ベトナム・カイゼン・プロジェクト」と題された3つのプロジェクトから1つ選択し、グループで計画を立てました。

プロジェクト1「小学校で平和学習を取り入れよ!」 
平和学習という授業がないベトナムの小学校で平和学習を実施し、ベトナムの子供たちが平和について深く学ぶにはどういう授業が有効か考える。

プロジェクト2「新しい環境ビジネスを立ち上げよ」 
発展するベトナムで今問題になっている環境問題。企業人としてどんな事業を展開できるか、ベトナムにとっても日本にとってもプラスになるビジネスを考える。

プロジェクト3「人身取引ホットラインを広めよ」
他国の都市で働くと高額収入が得られるという言葉に騙されて人身取引の被害者となる事例が多発しているという国境付近の住民。
彼らがいつでも相談できるホットラインを開設したがまだ周知できていない状況がある。まずはホットラインを広めることがプロジェクトの目標。

プロジェクト2を選んだグループでは、まずインターネットでベトナムの現状を調べました。
調べを進めるうちに、1日1ドル以下で生活する人々の多さに驚いた生徒は、
「こんなにたくさんの人たちが1ドル以下で生活している。この人たち相手に『環境を守ろう』と言っても、日々の生活でいっぱいいっぱいじゃないかな」
「この人たちを説得できる何かが必要だよね」
「彼らの生活を良くして、環境にも良いことだったら最高だけどね」
「慈善事業じゃないから、利益も考えなきゃいけないし・・・」
「そもそもベトナムに1日1ドル以下で生活する人はどれくらいいるんだろう・・・」

【画像】この議論の後に出てきたのは、「マイハシ運動」や「使用済みトレイの交換プロジェクト」でした。
屋台で食事を済ませる人が多いというベトナムの都市部にすむ人々に使ったトレーを集めてどこかに持っていくと生活のプラスになるものと交換してもらえるという特典を付けるのはどうかというものでした。
ささやかな活動でも地に足がついた「今すぐできそうな」計画を考えていました。

4年後には社会に出る生徒の皆さん、これまで培った知識を駆使してプロジェクト計画を立てました。
来週には、その成果を他のクラスの生徒に発表します。
どんな発表になるのか楽しみです。