尾道市因島の株式会社トロムソ、JICAと契約

−尾道発の技術がタンザニアの森林保護に貢献−

2014年9月30日

国際協力機構(JICA)は、2014年9月30日、広島県尾道市の株式会社トロムソ(橋本俊隆代表取締役)と「もみ殻を原料とした固形燃料製造装置の普及・実証事業(タンザニア)」にかかる契約を締結しました。

タンザニアのもみ殻の山

タンザニアでは、農地拡大や過放牧、調理用の薪炭利用によって急速に森林伐採や土地の荒廃が進んでいます。人口増加に伴う薪炭の需要増加がこれに拍車をかけ、農村住民にも悪影響を及ぼしており、薪炭に代わる燃料源の確保が求められています。
また、日本の支援もあり、アフリカ有数のコメ生産国となったタンザニアでは、米の副産物であるもみ殻の処理も課題となっています。

もみ殻固形燃料製造装置
“グラインドミル”

もみ殻固形燃料“モミガライト”

モミガライト燃焼&炭化状態

本事業では、同社が開発した、もみ殻を原料とする固形燃料「モミガライト」を製造する装置「グラインドミル」をタンザニアに導入し、その活用方法や有効性を示し、タンザニア国内での普及を図るものです。
現地に合わせた仕様改良やコストダウン、現地技術者の育成も目指します。活用されていないもみ殻を固形燃料化し、薪炭の代替燃料として提供することで、森林保護や地球温暖化抑制に貢献することが期待されています。

同社は、日本国内市場も然ることながら、海外展開にも注力していくことを目指し、これまでもアフリカなどからJICA研修員を積極的に受け入れ、高い評価を得てきました。
本事業を活用しながら販路を開拓すると共に販売・メンテナンス体制を確立し、その後は商業ベースで本装置の普及を拡大していくというビジョンの下、本事業に応募、採択に至りました。
10月初旬からタンザニア入りし、2年半かけて活動予定です。


※普及・実証事業とは…
2012年度より開始した中小企業海外展開支援事業の1つで、今年3月に公示を行いました。この事業は、日本の中小企業が持つ製品・技術が途上国の開発に有効であることを実証し、現地への適合性を高め、普及を図ることを目的としたものです。途上国への貢献と共に、採択企業が所在する地元経済の活性化も期待されます。