「もみ殻を活用してタンザニアへ!」 株式会社トロムソ

2015年2月25日

普及・実証事業に採択され、2014年10月からタンザニアで活動中の広島県尾道市の株式会社トロムソ。橋本社長にお話を伺いました。

もみ殻固形燃料製造装置“グラインドミル”とは?

グラインドミル

モミガライト

— 今回タンザニアに導入される“グラインドミル”と、“モミガライト”について教えてください。
その名の通り、もみ殻をすりつぶして固形燃料を製造する装置がグラインドミル。固形燃料が“モミガライト”です。
モミガライトの原料は100%もみ殻、発熱量は約4,000kcal/kgで接合剤は使っておらず、排気ガスはNOx,Soxを含まない極めてクリーンなもの。廃棄されるもみ殻を化石燃料や薪の代替燃料として有効活用し、地球環境保全にも貢献できます。

— 開発にはどのくらいかかったのですか?
製品化まで7年。構想としては長年温めていたのですが、こういう製品は世間のニーズにマッチしないと日の目を見ないもの。それが時代と共にバイオマス燃料が注目されるようになり、2007年に製品化し、これまで国内で70台販売しました。
もみ殻というのは結構手ごわい素材で、開発には苦労しました。ただ、因島は造船の町で、当社のベースももともとは造船の機械メーカーです。7年で出来たのは、そこで長年培った技術と見識があってこそだと思っています。

因島からアフリカへ

現地での技術指導

— 応募のきっかけは?
2012年にケニアからJICAの研修員6名を受け入れました。そこで研修員からぜひグラインドミルを活用したいと言われたのがきっかけで、まず一昨年、案件化調査に応募し採択されました。ケニアの治安悪化で急きょタンザニアに変更になりましたが、アフリカ有数のコメ生産国であるタンザニアではもみ殻も大量に余っており、薪利用による森林伐採も深刻であることから、タンザニアでも有用性が確認されました。タンザニア国内での製造販売と普及を更に目指して普及・実証事業に応募しました。

今後の課題と展望

デモンストレーションの様子とデモンストレーション用のポスター

— 既に現地に2度渡航され、今年1月には、実際にグラインドミルを持ち込んでデモンストレーションを実施されました。これまでの成果と今後の展望は?
重要なポイントとしてマーケットリサーチがあります。デモンストレーションでは好感触を得ましたが、採算性を考慮しながら活用・普及を促すには工夫と分析が必要です。グラインドミルの現地OEM生産に向けて複数の機械メーカーを訪問し、これはと思うメーカーには見積を依頼しています。
また、5月には本邦研修と、グラインドミルをノックダウン(部品の状態)で輸送し、現地での組立研修も予定しています。
毎回新しい発見=課題が出てきますが(苦笑)、喜びや達成感もある。グラインドミルとモミガライトの普及に向けて一歩ずつ課題に取り組んでいきます。

トロムソのみなさん
(中央右が橋本社長)

7人の少数精鋭で因島からアフリカに挑むトロムソさん。グラインドミルとモミガライトがタンザニアで普通に使われる光景を描きながら、2年半の活動に邁進されています。

[記:総務課 中村]