【教師海外研修 授業実践】萩市立紫福小学校

2015年12月25日

ラオスでホームステイをしよう!

松本英一教諭

「ホームステイって知ってる?」
2015年12月10日(木)、山口県萩市立紫福小学校の3−4年生の教室では、松本英一教諭のこの質問から授業が始まりました。
「みんなでノンブン村にホームステイをしよう!」という設定の中、松本教諭は、家屋や名産である木彫りの民芸品、田植え風景などの写真を見せ、村の世帯数、人口といった情報も児童に提供しました。他にも、村の子どもの進学問題や地域おこしといった村長や長老が話してくれたことや、子どもがお手伝いを日常的にしていること、飴をあげたらとても嬉しそうにしていたことなど、松本教諭が見て感じたことも話し、児童は実際にノンブン村を訪問したかのようにイメージをふくらませていきました。

日本からプレゼントを贈るとしたら?−感謝の気持ちと『物』−

この中からなにを贈るかな?

村での過ごし方を考えた児童に、松本教諭はさらにこんな質問をしました。「では、楽しいホームステイを終えて日本に帰ったみなさんから、村の人にお礼のプレゼントを贈ろう。なにを選びますか?」
プレゼント候補として松本教諭が示した物は10種類。その中から各自最大3つまでを選び、グループ内で話し合ってグループとして贈る3品を考えました。
しかし、松本教諭が言った一言が児童を悩ませます。「『何もあげない』という選択肢もあるよ」。
時間が足りなくなるほど考えた結果、児童からは「日本のことを知りたそうだったので、本を贈りたい」「美味しいし日本のことも分かるから、日本のお菓子をあげる」といった意見や「使い方が分からないものをあげても、壊れたときに直せないから何も贈らない」といったものまで、たくさんの答えと理由が上がりました。

教師海外研修でのノンブン村でのホームステイは、とても大きな学びや気づきをもたらし、多くの課題を参加教員がクリアにできないまま、帰国した今もラオスからの宿題に頭を悩ませているそうです。松本教諭もその一人で、村の人に持参したお土産について「外国人が安易に持ちこむ物品が、彼らの生活習慣や文化、価値観を変えてしまう可能性はないのだろうか」とずっと考え続けています。今回の授業では、大人にも難しいテーマを小学3-4年生が考え、彼らなりの理由と想いで答えを出しました。
大切なのは正解を見つけることじゃなく、見つけようと考え続けること。一生懸命に話し合う児童の姿を見て、改めてそう感じた1日でした。