【教師海外研修 授業実践】ノートルダム清心学園 清心女子高等学校

2015年12月25日

“Make Pendants not war!”

不発弾の残る場所を示す
ラオス地図

この言葉が書かれたカードを配り、菅沼祐子教諭は「これを訳してください」と生徒に指示を出しました。
2015年12月11日(金)、岡山県にある清心女子高等学校2年生のクラスでは「戦争の負の遺産と軍事ビジネス」というテーマで特別授業が行われました。実は最初のカードは、その日菅沼教諭も身に着けていた、ラオス国内に残る不発弾から作られたペンダントに入っていたカード。現在もラオス国内に残る不発弾は約7800万個、処理に55年以上はかかるといわれています。菅沼教諭はその現状とそれを生み出した歴史的背景について解説し、ラオス海外研修の中で実際に訪れた不発弾処理現場の写真を見せ、大きな爆発音も入った生々しい処理時の映像も提示しました。

戦争をなくすための9つの方法

菅沼祐子教諭

不発弾の処理を行う現場の近くにも民家があり、子どもも住んでいました。発見された不発弾を処理する爆発音を毎日聞いて育つ子どもの心には、なにが残るのだろう。ラオスの不発弾の原因であるベトナム 戦争は40年以上も前に終結しているのに、ラオスは現在とても平和な国なのに、なぜその被害を受ける人が絶えないのだろう…。菅沼教諭の問いかけはとても重く、果てしないテーマのようにも思えます。
菅沼教諭は「戦争をなくすための9つの方法」として「『反戦』や『平和』を訴えるデモやイベントに参加する」、「国際問題の平和解決に向けての努力をするよう、日本の政治家に働きかける」、「貧しい国に食料、医薬品、教育などの支援を行う」など9つの方法を示し、生徒は最も効果があると思われる順にランキングをつけていきました。優先順位の高い選択肢は「即効性があるから」「幅広く世界中の人々に波及効果がありそうだから」などを理由に選ばれていました。また、「時間はかかるけれど重要」という選択肢には「子どもたちを対象とした『平和教育』を推進する」などがありました。

菅沼教諭は以前から戦争・紛争と平和の問題を自身のテーマとして学び続けてきたそうです。海外研修に参加する前からラオスの不発弾の問題にも関心をよせ、現地に行く前からこのテーマで授業をしたいと計画していました。「戦争・平和の問題を他人事にしてほしくない」という菅沼教諭の強い想いは、生徒たちにも伝わり、「地球市民」の一員としての自覚を強めさせたことでしょう。