【イベント報告】TICAD VI(第6回アフリカ開発会議)開催に向けた岡山アフリカ勉強会

「第1回 アフリカとBOPビジネス」

2016年5月10日

2016年4月15日に岡山県青年館で第1回岡山アフリカ勉強会を実施しました。今年8月にケニアで第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)が実施されるにあたり、アフリカの開発についての理解を深めるためにこの勉強会が企画され、その第1回目が開催されました。テーマは「アフリカとBOPビジネス※」。ビジネスパーソンに加えて、大学生や教員など50名を超える様々な参加者が集まりました。

岡山アフリカ勉強会

佐藤氏の「アフリカとBOPビジネス」の話は、目からウロコだったと参加者に大好評でした

「英語ができなくても何とかなる」と熱く語った(株)トロムソの上杉氏

会場で豆を挽いた、淹れたてのエチオピアコーヒーが提供されました(Cafe Kenya 326協力)

最初にJETROアジア経済研究所新領域研究センターの佐藤寛氏より、「アフリカにおけるBOPビジネス」について説明がありました。一般的にBOPビジネスというと理解が難しく、近寄りがたいイメージがありますが、日本の企業でも成功事例は多く、身近な商品も海外進出している実例が紹介されました。佐藤氏はビジネスに馴染みのない参加者にも分かりやすく、時には笑いを交えながらの説明で、多くの参加者がその話にみるみる引き込まれていました。「BOP層には購買力がない」「BOP向け商品はローテク」など、一般的に信じられているBOPビジネスへの思い込みが実際は正反対のものであり、企業が途上国の課題やニーズをしっかりと把握し、実情に合った技術を提供することが重要であると説かれていました。

続いて、実際に開発途上国でのビジネスを展開中の(株)トロムソからタンザニアでの実例が紹介されました。(株)トロムソでは、もみ殻を原料とした固形燃料を作る装置をタンザニアで普及する活動を進めています。(株)トロムソの上杉氏は「タンザニアでは300万円以上のものは売れない」という話を聞き、機器を現地仕様の安価なものに改良しました。当初現地で商品が売れず、現地で活動中の青年海外協力隊と一緒に市場で実演販売をしたところ、2時間で1トンも売り上げることができた話など、実際に現地で悩み苦しみながらも課題を解決してきた企業ならではの話に、参加者一同頷きながら聞き入っていました。質疑応答では海外展開を検討している企業からの質問が多くあがり、いずれの質問に対しても「現地の人からもらった情報が解決策になる」と回答がありました。

勉強会最後にはコーヒー片手に参加者同士が交流を深める懇親会を開きました。コーヒーは元青年海外協力隊の井上満氏がオーナーを務める「Cafe Kenya 326」から提供されるエチオピア産コーヒー。コーヒーの香り漂う会場で参加者はアフリカビジネスについての情報交換や過去に訪問したアフリカの国について笑顔で語り合っていました。

第2回岡山アフリカ勉強会は6月11日(土)を予定しています。詳細が決まり次第ホームページでお知らせします。お楽しみに!


※BOPビジネス:世界の7割を占める年間3,000ドル未満で暮らしている貧困層(BOP:Base of the Pyramid)をビジネスの対象とした持続可能なビジネス。貧困層が抱える様々な課題に対し、改善をもたらすことが期待されている。