【出前講座レポート】県立広島大学[広島県]

2016年7月11日

国際協力を自分のキャリアに

講義をする成田望美職員

学生から個別の質問も

国際協力論の授業で「文系の学生でも『国際協力』が自分の将来のキャリアとして描けるような話を聞かせたい」、そんな先生の思いから、依頼を受けた今回の出前講座。受講生の大半が女子学生ということで、第1週目はJICAの女性職員が日本の国際協力の現状と自身のキャリアについて話をしました。
日本のODAの歴史とその目的、JICAの事業とその特徴、国連の開発目標など、国際協力の専門的な話に、言語学専攻だったのに英語が話せなかったというコンプレックス、思い切って海外の職場に転職した話、「相手が喜んでくれる仕事」を求めて転職するうちに国際協力にたどり着いたこと…など、自身のキャリアを絡めながら、国際協力という仕事を具体的に描いていきました。
また、市民向けイベントを企画するなどの現在の担当業務についても触れ、途上国に出かけて行くばかりでなく、一般市民の関心を高めたり、海外での事業成果を国内に還元したりすることも、国際協力事業の大事な仕事であることに目を向けてもらいました。
「外国に行くなんて思ってもみなかった」。
JICAとの連携で途上国に事業展開している中小企業の“おっちゃん”の言葉を借りながら、自分のキャリアがどこで「国際協力」につながるか分からない、興味があるなら思い切ってチャレンジしてほしいと伝えました。

世界を元気にした人が地域でできること

青年海外協力隊の体験談

この話を引き継いで、第2週目は青年海外協力隊OGがフィリピンでの体験談を語りました。小さい頃から抱き続けた海外への憧れ、転機となった学生時代のフィリピン訪問、そして、青年海外協力隊。村落開発普及員(現コミュニティー開発)として、村に入り込み、パイナップルを一緒に植えたこと、お母さんたちを集めてアクセサリーを作ったこと、ストリートチルドレンの支援活動、そして、原爆展。“村のなんでも屋さん”だったと当時を振り返りました。
海外で生活したからこそ見えてきた日本の姿、現地で感じた人の“つながりの大切さ”。そんな経験を活かして、現在は広島県の山間部で地域おこし協力隊として活動中。修学旅行生や外国人観光客と地域住民をつなぐお手伝いしているとのこと。思い切って一歩踏み出せば、必ず仲間が見つかる、そんな言葉で学生さんたちのこれからの挑戦を後押ししました。
「国際協力を身近に感じた」「私にもできることがあるかも」
2回の講座を通して、学生さんからはそんな感想が寄せられました。


(広島市JICAデスク 橋本優香)