【学校訪問レポート】近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校 [広島県]

2016年8月9日

緊張の対面

緊張の面持ちでの自己紹介

2016年7月8日(金)、JICA研修員7名が近畿大学附属高校の学生との交流のため、学校を訪問しました。7名は広島で「上水道維持管理コース」の研修を受けており、それぞれがマラウイ、モザンビーク、ネパール、ルワンダ、スリランカ、タジキスタン、タンザニアから来日した研修員です。「民族衣装で行ったら生徒達も喜んでくれるかな?」とオシャレをしてきてくれた研修員もいました。行きのバスの中でも準備した資料を再度確認し、緊張した面持ちで学校へ向かいました。

学校に到着すると、「こんにちは!」という生徒達の明るい挨拶が出迎えてくれました。玄関には人数分のスリッパがきちんと等間隔に並べられていて、学校からの歓迎のおもてなしに緊張で張りつめていた研修員の顔にも笑顔が戻りました。

日本の学校に興味津々

図書室の説明を熱心に聞く研修員

生徒と研修員のコミュニケーションはお互いの自己紹介からスタート。最初は生徒が順番に名前と学年、趣味を英語で教えてくれました。中には緊張で小さな声の生徒もいましたが、研修員は大きくうなずきながら、ニコニコ笑顔で聞いていました。

自己紹介が終わると、3グループに分かれて生徒が学校を案内しました。この頃になるとお互い緊張もほぐれ、笑顔で話しながら校内を回っていました。研修員は教室に残っている生徒に“Hello”と手を振ったり、「この教室は何の授業で使うの?」「図書室に英語の本はないの?一度に何冊借りられるの?」と日本の学校に興味津々で生徒を質問攻め。生徒は知っている単語を駆使して一生懸命説明し、必死になりながらも研修員との会話を楽しんでいるようでした。

部活動に参加

面をつけて剣道を体験

この日の放課後はたくさんの部活動が行われており、研修員たちは剣道部の練習を見学しました。武道場に入ると剣道着に竹刀を持った生徒達が練習しており、その迫力に研修員も感激。目を輝かせて「僕もやってみたい!」と言ったのは、モザンビークとタンザニアの研修員。先生や生徒に面をつけていもらって早速挑戦です。でも「イヤ〜ァ!」「メ〜ン!」と大音量で叫びながら相手を打つと教えられても、モザンビークの研修員はどうしてもできません。何度やっても、最後の「メーン!」で相手を打つことができません。研修員にとっては、「日本の高校生の頭を打つのが痛そうでかわいそう」と思って出来ないとのこと。これには他の研修員も笑ってしまいました。

剣道部の次に見学したのはブラスバンド部。「何か演奏してみて!」と言う研修員のリクエストに、生徒は「君が代」を演奏してくれました。お返しにマラウイの研修員がマラウイ国歌を披露。生徒にとってはマラウイ国歌を聞く機会はめったにないため、貴重な体験に感動しているようでした。

生徒との尽きないおしゃべり

写真を見せながら一生懸命説明するタンザニアの研修員

部活動を見学した後は、グループに分かれていろいろな話題について話し合いました。生徒は事前に研修員への質問をそれぞれ作っており、研修員も自国の食、学校生活、文化についての写真を準備していました。「白いとうもろこしを乾燥させて、粉にして、水と混ぜながら火にかけて作るシマが僕らの主食だよ。」と、写真を見せながら説明するモザンビークの研修員に、「へ〜、だから白いんだ。」とうなずく生徒。またタンザニアの研修員は、自国の教育制度を幼稚園から大学まで、紙に書いて説明していました。地図を広げて、「僕の国はどこにあるか知ってる?」と尋ねていたのはタジキスタンの研修員。話が盛り上がり、7カ国全員と話す前にタイムオーバー。あっと言う間に終了の時間となりました。

帰りのバスの中で研修員は口々に感想を述べていました。
「日本人の礼儀正しさやホスピタリティに感動した。」 
「日本の学校を訪れてみて、日本の教育の質の高さが良く分かったよ。」
「どうしたら自国の教育の質を上げることが出来るか考えさせられた。」
「もっと長い時間一緒に過ごしたかったな。」
「日本の若者と話が出来たことがとてもいい経験になった。」

日本の学校見学と生徒との交流の中から、研修員は色々なことを学び、感じたようです。同じように生徒にも世界を感じる良い機会となってくれていればと願っています。