【教師海外研修 派遣後研修】ラオスの学びを日本の子どもに伝えるには

2016年9月13日

日時:2016年9月3日(土)-4日(日)
場所:JICA中国


ラオス現地研修から帰国して約半月、参加された8名の先生を対象に派遣後研修を実施しました。帰国後すぐに慌ただしい日常に戻った先生方に、もう一度ラオスでの学びを思い出してもらい、訪問先で抱いた感情や考えを整理してもらうこと、そして、整理した情報を研修仲間で共有し、意見交換を行いながら今後の授業実践の土台を作ってもらうことが、本研修の大きなねらいです。

学びをふりかえり、伝え方を考える

全員で海外研修のふりかえり

研修の最初には、ラオスでの訪問先やそれぞれの場所で出会った人々を、写真を見ながら思い出しました。
その後、ラオスに行って気づいたこと、最も印象に残ったこと、また自分自身の変容についても意見を出し合い、研修全体をふりかえりました。
その後は、6月に実施した国際教育研修会でも指導してくださった川崎医療福祉大学の山中信幸教授から、様々な開発教育の教材を紹介して頂きました。貧困、開発、豊かさ、異文化、人間の暮らし、働くということなど、ラオスで考え続けたことは、いずれも正解のない問題です。教師が答えを持っていない問題を授業で扱うのは、日本の学校現場ではまだまだ難しい側面があります。授業のまとめはどうするのか、どのような着地点を目指して授業を構成するのか、評価はどうなるのか…。それでも、山中先生からの多くの問いかけを全員で考え、意見交換し続ける中で、先生方からは「ゴールは教師の側ではなく、生徒の中にあるのだと分かった」「私たちは常に授業の『落としどころ』からさかのぼって授業案を考える習慣があるが、これらの学びに重要なのは『プロセス』であることを実感した」といった感想があがりました。

授業実践を見すえて

授業案について意見交換

このつながりを大切に!

2日目は、3つのグループに分かれ、各自が作成した授業案について意見交換を行いました。同じ国の同じ場所に行き、同じ人に会っても、感じ方や考えるテーマは様々です。また、小学校、中学校、高校の先生では、それぞれ授業で取り上げるテーマも手法も異なります。お互いの授業案を聞くことで、先生方はさらに大きな刺激を受け、自身のアイデアを見直すことにもつながったようです。
研修の締めくくりには、自身も教師海外研修に参加し、そのネットワークを今も大切にしている山中先生が「今回の出会いとつながりが持続的なものになるように」と、メンバーがつながるアクティビティをしてくれました。教師海外研修の一番の目的は、参加した先生方の目を通して、地球の未来を担う日本の子どもたちに世界を知ってもらい、グローバルな課題を自分の問題として考えてもらうこと。だからこそ、帰国後の授業実践はこのプログラムのメインともいえます。正解のない問題に真正面から取り組みながら、ラオスを訪問した8人の先生方は、どんな授業を展開してくれるでしょうか。
(JICA中国 市民参加協力課 新川 美佐絵)