【プレゼンテーションセミナー】ボランティア経験を日本の子どもに伝えたい!

2016年9月28日

日時:2016年9月10日(土)
場所:広島市区民文化センター(アステールプラザ) 

JICAでは、開発途上国の生活や文化、異文化理解などを学校や公民館などでお話する「国際協力出前講座」を行っています。広島県内だけでも年間60件以上の依頼があり、多くのJICAボランティア経験者が講義をしていますが、毎回「私の話は面白かっただろうか…」「僕の伝えたいことは伝わっただろうか」と、悩むことが多いのが現状です。
そこで、広島県内に住むJICAボランティア経験者を対象に出前講座プレゼンテーションセミナーを開催しました。当日は21名が参加してくれました。

JICAボランティアが伝えたいこと、伝えるべきこととは?

出前講座について意見交換

貴重なコメントを下さった大道伸幸指導主事

はじめに、多くの人から質問がある「なぜ日本が途上国を支援しなくてはいけないの?」という原点に立ち返り、難しく考えがちな国際協力の意義、必要性や日本と途上国のつながりについて、簡単な講義を行いました。
その後、モロッコに助産師として派遣された青年海外協力隊経験者が、出前講座のデモンストレーションとして自身の体験談を披露してくれました。モロッコという国の概要、食文化、現地で驚いたこと、活動内容やモロッコの人々から学んだことなど、短い時間に興味深い内容をすべて盛り込み、とても分かりやすく発表してくれました。しかし、ここはスキルアップのため、良かった点や見習いたいポイントはもちろん、あえてピリ辛のコメントも含め、参加者全員で感想を述べ合いました。
また、今回は、広島県立教育センター 教科教育部 カリキュラム研究班の大道伸幸指導主事をお招きしました。大道先生は2014年度JICA教師海外研修行政官コースに参加し、カンボジアを訪問。活動中の青年海外協力隊や国際協力の現場を目の当たりにしました。その経験もふまえ、広島県の教育の現状と国際教育や出前講座などのプログラムがどのようにつながっているか、詳しく教えて下さいました。また、教育現場の長年の経験から、体験談をどのようにしたら子どもたちが関心を持ってくれるか、どのようなポイントをおさえれば広島県の教育の方向性と合致するのかなど、とても分かりやすく具体的にご指導下さいました。参加者からは「教育のプロの方の助言は大変参考になった」「専門の方の話が聞けるのはとても貴重で参加して良かった」といった声が上がりました。

自分自身が「教材」となるために

ワークショップ体験!

広島市の橋本優香国際協力推進員は、出前講座のねらいから資料作成のコツ、児童・生徒の反応が良い導入方法まで、すぐに使える情報を解説してくれました。出前講座は決して、国の基本情報や最新ニュースを教えるものではありません。インターネットで調べればわかることや最新情報をそのまま話す「リポーター」ではなく、自分が見て、聞いて、感じて、考えたことを伝える、いわば自分自身が「教材」になるにはどうしたら良いか、多くの出前講座を見てきた経験からの具体的なアドバイスに、参加者も目からうろこのようでした。最後には、全員で「世界がもし100人の村だったら」のワークショップを体験し、児童や生徒が主体的に学ぶことのできる参加型教材の学び方を体感しました。
これからもJICA中国はボランティア経験者の皆さんとともに、貴重な途上国での経験を一人でも多くの方に、楽しく分かりやすく伝えることができるよう、スキルアップしていきます!
(JICA中国 市民参加協力課 新川 美佐絵)