【教師海外研修 授業実践】広島市立日浦中学校

2016年11月25日

ラオスの日用品から世界を知ろう

藤井和幸先生

「可愛いキャラクターの服を着ているのに足元は裸足で、楽しそうに笑っている。この写真はなんなんだろう…」
広島市立日浦中学校で技術を教える藤井和幸先生の目をとらえたのは、2016年度教師海外研修のパンフレットでした。前年度の参加者が訪問地ラオスで撮影した写真に魅了された藤井先生は「この子どもたちが暮らす国に行ってみたい」と研修への参加を決意しました。そして11月11日(金)、ラオスでの知見を活かした授業を行いました。
この日、2年生の「総合的な学習の時間」で行った授業のテーマは「ラオスの国民性に触れよう」。現地の写真や現物を通じて、異文化を身近に感じることがねらいです。まずはラオスの風景や人々の暮らしが映るTV番組の一部を視聴するところからスタート。現地の雰囲気や日常についてのイメージをふくらませました。

わたしは誰でしょう

アクティビティの様子

その後、藤井先生が作成した「わたしは誰でしょう」のアクティビティが始まりました。これは、写真・現物・解説が書かれたカードの3点を組み合わせるプロセスを通して、ラオスの人々の食文化や歴史、社会的課題に触れることができる教材です。たとえば、「ラオスでは私が主食としてよく食べられています。一口分を手でつまんで口に運びます」といった解説カードには、実際に現地で購入したもち米と、薪で米を蒸している写真がペアになります。このアクティビティを通して生徒たちは、異なる食文化やベトナム戦争時の負の遺産である不発弾の問題、深刻な課題である人身取引まで、ラオスの様々な側面に触れていました。
ラオスの文化や課題を知った生徒たちは、この後の授業で、異なる習慣や価値観について考える予定です。藤井先生の想いが込められた授業を通じて、中学生が世界の中の日本という視点をどのように育んでいくか、とても楽しみです。