【教師海外研修 授業実践】廿日市市立津田小学校

2016年12月12日

みんなでラオスに行ってみよう!

久藤映先生

教室の外にある「ラオス展示コーナー」

廿日市市立津田小学校の特別支援学級を担当する久藤映先生は今年の夏、教師海外研修の訪問国であるラオスで、いつも絵葉書と切手を探していました。「ラオスから子どもたちの家へ手紙を送りたい。子どもたちが驚き、ワクワクすることで外国や『知らないもの』への好奇心を高めてあげたい」と、忙しい研修プログラムをこなしながら、久藤先生の授業実践はすでに始まっていたのでした。

11月29日(火)には「わたしたちのまち」という単元でラオスを取り上げた久藤先生。その狙いは「自分たちが暮らす町や県、国からさらに裾野を広げて、世界にはいろいろな国があること、国が違うと言葉や習慣、歴史も違い、その『ちがい』を認め合う大切さに気づかせたい」というものでした。

まずはラオスへの行き方をクイズで紹介した後、児童それぞれの名前を入れた手作りの搭乗券を配り、架空のラオス渡航から授業はスタートしました。写真を通してラオスの文字に触れた後、何枚かの現地の写真から各自が好きな1枚を選び、そこから「ラオスのビックリ」を探したり、日本とラオスとのちがいを見つけたりしました。また、教師海外研修参加の先生方がホームステイをしたドンコー村の風景からも「お米が籠に入ってる」「学校の教室に黒板が2つあるよ」「日本と同じスピーカーがあるけど、テレビが日本とちがう形をしてる」など、同じところやちがう点を発見していました。

「ちがう」って変なこと?!

「ちがう」って面白い!

久藤先生のクラスの児童が素敵だったのは、私たちの生活と異なる様子を目にしても、嫌がったり拒絶したりしないところです。豚の頭が丸ごと置かれた市場の写真などは、普段スーパーで売られているお肉しか見慣れない子どもにとっては怖かったり、気持ち悪かったりするかもしれませんが、「おもしろい!」「すごい!」と、知らないものを楽しむ姿がそこにはありました。

学習が進み、知識が増えるにつれて、私たちはネガティブな情報に触れることも増えていきます。「ちがい」を自分の価値観と比較し、無意識のうちに優劣をつけてしまうことも少なくありません。市町村や県といった単位さえ難しい年齢の児童に、国際理解教育の実践は一見難しいように思えますが、多すぎる情報や「常識」という名の思い込みを身に付ける前の彼らから、違うことは面白い!というワクワク感を教えてもらった45分間でした。