【教師海外研修 授業実践】廿日市市立四季が丘小学校

2016年12月26日

「野村先生の夏休み」をのぞいてみよう

野村 麻衣 先生

「わー!果物おいしそう」「すごくきれいな建物だね!」

12月20日(火)、廿日市市立四季が丘小学校1年2組の授業は「野村先生の夏休み−ラオスってどんな国?−」と題されたスライドからスタートしました。スライドには、教師海外研修で野村麻衣先生が撮影した鮮やかな写真がたくさんあり、児童は1枚1枚の写真に感想を述べていました。

写真を通じてラオスを「見た」あとは、ラオスについて「考える」時間です。野村先生はオリジナルのすごろくを使って、様々な問いを児童に投げかけました。
すごろく盤に書かれたマス目の番号と同じカードを引くと、そこには写真があり、たくさんのクイズがありました。写真の中にある籠は何を入れるものだろう?真っ白な建物は何に使う建物だろう?オレンジ色の布をまとった男の人たち、何をしている人だろう?写真の中のラオスの子どもたち、日本の子どもたちとちがうところがあるだろうか?…

自分の日常と異なる風景や見たことのない文字を目にした児童は、頭を悩ませながら懸命に答えを考えていました。

小学1年生が見た「ラオス」

すごろくでラオスを知ろう

クイズに使う写真を選ぶとき、野村先生が悩んだのは「自分と『ちがう』ものを見たとき、子どもたちがそれをネガティブな方向でとらえてしまったら…」ということでした。写真の中には、裸足で遊ぶラオスの子どもや、日本では想像できないような色をした沐浴用の水がうつっていました。それでもあえて、それらの写真を外さずにクイズに盛り込みました。
その結果、子どもが裸足で遊んでいる写真を見ても、茶色い水で体を洗う風景を見ても、児童からは「わー!おもしろい!」との歓声が上がり、「おかしい」「汚い」などのネガティブな感想は出てきませんでした。他のクラスで同じすごろくをやった際にも、日本との違いをマイナスの感情でとらえることなく「ラオスに行ってみたい!」という感想が多かったそうです。

自分の住む町について、国についてもまだ学習していない小学1年生に外国のことを伝えるのは、とても難しいことかもしれません。だからこそ、野村先生は「自分の住む場所と違うところがあるということを知り、『面白い』『行ってみたい』と興味関心を持ってくれれば充分」と考え、このすごろくを作ったそうです。野村先生の想いは確かに児童に届いたようです。

世界の問題に触れるとき、まずは現状を「知り」、その問題について「考え」、自分が出来ることから「行動する」プロセスが大切だといわれます。6〜7歳でラオスという国を知り、その国の文化や自分の日常について考えることができた子どもたちはきっと、行動できる地球市民として成長を重ねてくれることでしょう。