【JICAだより】ホンジュラスから現地レポートをお届けします

2016年6月30日

陰山さん(写真右)



特定非営利活動法人AMDA社会開発機構
ホンジュラス事務所業務調整員 
陰山亮子さん(島根県出雲市)
2016年5月8日(日)中国新聞SELECT掲載
※中国新聞社の許諾を得ています

妊婦や乳児の健康支援

会合を開催するローラさん

中米最貧国の一つで、殺人率世界トップ級。ホンジュラスで暮らし、3年半が過ぎた。「よく住んでいられるね」と、常日頃心配してくれる日本の友人もいる。その原動力は、この国の人々の存在である。
2014年8月から国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業の業務調整員として、エル・パライソ県の南部3市で、妊娠中の栄養に関する講習会を開いたり、乳児の下痢症状への対応を指導したりして母子保健向上を目指している。ホンジュラス人からも「あんな辺ぴな地域まで行って活動しているのか」と驚かれるほど厳しい環境。乾燥地帯で水がなく、大きな岩が道をふさぎ、交通アクセスが困難で荒涼とした貧しい地域だ。ひと月の3分の1から半分ほど、この地域を訪問する。首都から車で5時間、さらに片道2〜3時間歩いたところにある村に暮らす助産師マルセリーナさんは、「あなたのような外国人がわざわざ歩いて私の家まで来てくれるなんて夢にも思わなかった。」と、訪問する度にギュッと抱きしめてくれる。川向こうの村に住むローランドさんは、「ハリケーンで流れてしまった橋を立て直し、子どもたちが水量を心配することなく安心して毎日小学校に通えるようにしたい。日本人にまた川を泳いで渡らせる羽目にならないようにもね。」泳いで渡り、びしょぬれになった私にタオルを渡し、村の将来について語ってくれる。村のために日々努力する彼らの中にホンジュラスの明るい未来を垣間見る。