【JICAだより】スリランカからから現地レポートをお届けします

2016年7月14日

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26年度9次隊 スリランカ 体育
青年海外協力隊
舛井優子さん(広島県廿日市市)
2015年5月24日(日)中国新聞SELECT掲載
※中国新聞社の許諾を得ています

バレー指導 笑顔が支え

子どもたちにバレーボールの指導をする舛井さん(中央)

内戦終結から6年を迎えたインド洋の島国スリランカの教育省に配属され、最大都市コロンボを拠点に体育教員として子どもの体力増進プログラムに関わっている。その一環で学校を巡回し、子どもたちにバレーボールを指導している。

国技であるバレーボールのコートは各地にある。しかし広々とした芝のグラウンドを持つ学校がある一方で、茶畑に囲まれたコート1面分だけという学校もある。放課後の練習に遅刻してくる子もいるが、母親の代わりに妹や弟の世話をしたり、家事の手伝いをしたりという事情を抱える。それでも、子どもたちはそんなことを感じさせないほど元気いっぱい。コートには笑顔があふれている。

スリランカには3度目の赴任。一緒に指導するはずの現地の教員が帰っていたり、連絡が取れなかったり。さらに子供は遅刻。当初は、時間や約束を守るよう口うるさく指導していたが、この国では仕事より家庭を優先するのが当たり前。子供たちの家庭事情も考慮していなかった自分に情けなくなった。

「気にしちゃだめよ。笑ってなさい。」落ち込んだり、涙を見せたりすると、周りにいるスリランカ人たちは決まってこの言葉で励ましてくれる。「助けてくれる人がいるから、ここで暮らせているのだ」と感謝の気持ちが湧く。違いも受け入れられるようになった。任期は年末までの1年。彼らの明るい笑顔、優しさは支えとなり、また前を向いていく力をくれる。