【JICAだより】チリから現地レポートをお届けします

2016年8月9日

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27年度1次隊 チリ 歯科衛生士
青年海外協力隊 
今井遥香さん(広島県尾道市)
2016年7月17日(日)中国新聞SELECT掲載


※中国新聞社の許諾を得ています

虫歯予防の啓発に尽力

街の公園での啓発活動。歯や歯ブラシの模型で説明した。

地球の裏側、チリの首都サンティアゴから南にバスで3時間半ほどの畑に囲まれた小さな町Las Cabras。ここに派遣され、1年が過ぎようとしている。みんなとても親切で、外国人の私を温かく迎え入れてくれている。街を歩けば、必ず知り合いに出会う小さくて温かい町だ。
配属先は国立の小さな診療所の歯科部門で、予防啓発活動や診療補助を行っている。小学校に赴き、虫歯についての説明や歯ブラシの使い方を教えることもある。生徒達はみんな熱心で、とても興味をもってくれる。お菓子が虫歯の原因になることや歯ブラシが大切なことも知っている。
しかし、休憩時間に彼らが食べているものはスナック菓子やケーキ、フルーツジュース…。先生までスナック菓子…。彼らの食生活にあわせて私も太ってしまったが、こちらの食生活はとても健康にいいとは思えない。
また、経済的な理由から治療を受けられず、若くして歯を失っている人もたくさんいる。生活習慣、経済状況、医療制度いろいろ環境の違いから、虫歯の罹患率や治療方針など歯科を取り巻く環境も違ってくる。
チリへ来て、改めて日本の歯科医療についても考えさせられ、彼らに教えることよりも彼らから学ぶことの方が多かった。私に残された時間はあと1年。大好きな彼らのためにここで何ができるのか。何を伝えられるのか。少しでも彼らの力になれるように、影響を与えられるように、活動していきたい。