【JICAだより】マダガスカルから現地レポートをお届けします

2016年8月10日

【画像】
27年度1次隊 マダガスカル 家政・生活改善
青年海外協力隊 
藤岡宏美さん(岡山県総社市)
2016年7月31日(日)中国新聞SELECT掲載

※中国新聞社の許諾を得ています

裁縫通じ 生活に感動を

裁縫に取り組む生徒。真剣な表情で、一針ずつ丁寧に縫っていく。

マダガスカルは、アフリカ大陸の東にあり、現地の主食は米でどこかアジアに似た雰囲気も感じさせる国である。私は首都から南170キロのアンチラベという街にある裁縫の職業訓練校で、家庭の事情などで学校教育を中断した生徒の授業のサポートをしている。
生徒は何度間違えても、できるまで根気強く頑張ろうとする子が多い。作品が完成した時の生徒のうれしそうな顔は、私も頑張ろうと思わせてくれる。着任当初、マダガスカル語での指導は簡単なものではなかったが、このような生徒の頑張りに励まされたり、生徒や同僚に助けられたりして何とか今まで乗り越えることができている。
最近は授業で日本文化の紹介も兼ねて刺し子を教えている。普段の授業で使用する糸と布だが、縫い方・模様は違う。普段の生活にちょっとした変化と感動を起こすことができたら、彼らが世界に視野を広げるきっかけに少しでもなるのではないかと思っている。この国はテレビやインターネットも十分とはいえないが、普及しており、情報を得ることもできるが、良いものや実物を見て学ぶことの大切さを生徒に感じてもらいたい。
私自身、学生時代にいろいろな事を学び裁縫の技術も習得した。新しいことを知り、今まで知らなかった技術を習得できたときのあの、何とも言えない喜びと感動をマダガスカルの子どもたちにも味わってもらいたいという気持ちで活動をする日々である。