【JICAだより】パナマから現地レポートをお届けします

2016年9月30日

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27年度1次隊 パナマ 船舶機関
シニア海外ボランティア 
田中正紀さん(岡山県岡山市南区)
2016年8月14日(日)中国新聞SELECT掲載
※中国新聞社の承諾を得ています

実習向けの機器を修理

20年前にJICAが提供した実習用の電子機器を教授(右)と一緒に修理しているところ。古い機械を今も大事に使っている

活動先のパナマ国際海事大学はパナマ運河の入り口に面していて、通過する船が見える。近くで見ると、とても大きい。最近パナマ運河にこれまでより広い水路が完成し、6月26日には一番船が通過した。これからはさらに大型の船が見られると思うと楽しみだ。

大学の航海学部機関学科が私の職場で、ここで実習用の機器の修理と保守をしている。少しだが授業もし、研究活動の活性化にも取り組んでいる。
学生は総じて礼儀正しく、規律を重んじ、やや軍隊的な雰囲気を持っている。授業は大変熱心に聞き、質問も多い。あんまり質問が多くて話がさっぱり進まなかったという経験もある。一方、ノートをめったにとらない。どうも書いたものというのはあまり尊重しないようだ。約束をとりつける場合でも、メールや手紙で送るとまじめに読んでくれなかったりする一方、電話で言うとうまく通じたりする。

一般の会社に勤めて定年後、国際協力機構(JICA)のボランティアに参加したが違いにびっくりした。会社ではチームワークを大事にし、独断専行をせず、会社方針に沿って努力することが大事とされた。JICAのボランティアは独りぼっちでもやれることはやり、出るくいとなり、従って組織の枠をはみ出すといった雰囲気である。これを御すJICAもさぞかし大変だと思うが、一方でこれだけ熱気と活力のある人たちがいることに、「日本も捨てたものではない」という思いを強くしている。