【JICAだより】カンボジアから現地レポートをお届けします

2016年10月3日

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26年度4次隊 カンボジア 観光
青年海外協力隊 
加藤弘美さん(広島県呉市)
2015年10月25日(日)中国新聞SELECT掲載
※中国新聞社の許諾を得ています

遺跡と村 魅力発信探る

れんが造りの遺跡の前で記念撮影するスタディーツアーの日本人学生たち。左から2番目が加藤さん

カンボジアには現在、二つの世界遺産がある。一つは1992年に登録されたアンコールワット、もう一つは2008年に登録されたカンボジアとタイの国境に位置するプレアヴィヒア寺院遺跡。そして、カンボジアが次に登録を目指している遺跡が、中部のコンポントム州にあるサンボー・プレイ・クック遺跡群である。私はコンポントム州観光局(コンポントム市)に配属され、観光開発をサポートしている。

着任して感じるサンボー・プレイ・クック遺跡群の魅力は、何と言っても森の中に点在しひっそりとたたずむ、れんが造りの建物にある。静寂な森の中を歩いていると放牧された牛と出会うこともあり、遺跡と自然の調和をとても神秘的に感じる。

この州の遺跡周辺にはいくつかの村もあり、その人々もまた魅力的である。笑顔の絶えない村人たちは日が昇ると起き、日が沈むと寝るという生活を送る。観光開発のための情報収集で訪れる私の片言のクメール語にも耳を傾けてくれる。何を言ってるのか分からないと私が言ってもお構いなくクメール語で話しかけてきてくれる。会話が成立しない時でもまた笑顔。

遺跡はもちろん、村の人々の温かさやおおらかさ、日常の笑顔もまた魅力である。観光地化へ向け、観光局のスタッフとともに現地の暮らしや特産品などの情報収集を続けている。遺跡と周辺の村の魅力発信の在り方を探り、外国人観光客誘致の一助となりたい。