【JICAだより】ブータンから現地レポートをお届けします(2)

2016年12月20日

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26年度3次隊 ブータン 衛生工学
シニア海外ボランティア 
亀井 且博さん(広島県廿日市市)
2016年4月24日(日)中国新聞SELECT掲載
※中国新聞社の承諾を得ています

家庭内の空気汚染調査

各家庭を訪れ、ブータン人の同僚と空気の汚染度やこんろの状況を調査する亀井さん(右)

町を離れ田舎を歩いていると、知らない人から声をかけられる。「クズランポー・ラ(こんにちは)」「ジャ、ジャ(お茶、お茶)」。私の子供の頃は日本でもこうだったなと、思い出す。通り掛かりの知らない人に声をかけ「お茶を飲んで行け!」さらには「食事はすんだか?食べて行け!」と誘う、おもてなしの文化?だ。

今、私は日本から遠く離れ、人口が世界1位の中国と2位のインドに挟まれた、約70万人が暮らす小国ブータン王国にいる。
言葉と服装は違うけれど、顔は日本人そっくり。タイムスリップしたのかと錯覚しそうになる。
首都ティンプー市にあるブータン保健省に勤務し、この国に少しでも役立ちたいと日々活動している。

私の仕事は「呼吸器疾患患者低減のための室内空気汚染の実態把握と改善」。平たく言えば「家の中で薪を燃やすためにその煙で呼吸器疾患の患者が多いのでそれを減らす」という任務だ。ブータンに来て1年と2か月が過ぎた。これまで国内のいろいろなところに出かけ、呼吸器疾患患者の現状を把握し、室内空気汚染を測定し、調理用こんろの実態を調査してきた。その結果、改善法にはいろいろな選択肢が見つかった。

あとは私がこの国にいる残りの期間で、いかにして一軒でも多くの家庭で改善してもらうかである。そういえば、来た当初から「ごみ処理についても指導して欲しい。」と何回も言われている。これも何とかしないといけない。