【JICAだより】モザンビークから現地レポートをお届けします

2017年9月17日

【画像】岡 あゆみさん(岡山県倉敷市出身)
平成28(2016)年度1次隊 青年海外協力隊
派遣国:モザンビーク 職種:PCインストラクター

2017年9月17日(日)中国新聞SELECT掲載
※中国新聞社の許諾を得ています
 

教員養成 パソコン指導

パソコンの授業風景。ふだん陽気な彼らも、時には真剣な表情で聞く

両備システムズ(岡山市南区)のボランティア休職制度を利用し、パソコンのインストラクターとしてアフリカのモザンビークで教壇に立ち1年。驚いたことはいろいろある。言語の多さ、インフラの貧弱さ、カンニングや遅刻の多さ…。挙げたらきりがない。悩むこともたくさんあるが、モザンビーク人の温かさと底知れぬ寛容さに助けられ、信頼や尊敬できる人もでき、活動を楽しんでいる。

私の暮らす町はスワジランドと南アフリカという二つの国に隣接している。島国で生まれ育った私は、家の近くに国境線があることに引かれる。国境沿いを歩けば、向こうの国の人と言葉を交わせるのだ。

生活には不思議とストレスはない。水道はないが、井戸や貯水タンクにくみにいけばよい。停電したらろうそくに火をつければいい。赴任するまでインフラ不安定という情報に及び腰だったが、ここの人と同じリズムで暮らしていると自然と慣れてくるものだ。

私は教員養成校で、小学教諭を目指す人にパソコンの使い方などを教えている。カンニングや遅刻は当たり前。授業中もネットサーフィンに興じる。最初は声を荒らげていたが、最近ではちゃめっ気たっぷりに謝る姿に親しみを覚える。

でも将来の先生がそれではダメ。成績を評価されるために学ぶのではなく、人生を豊かにするために学びはあると私は思う。教育を担う人たちだから、なぜダメなのかたくさん話し、一緒に考えていきたい。