【教師海外研修 授業実践】広島市立口田小学校

2018年1月29日

【教師海外研修 授業実践】広島市立口田小学校

「スリランカるた」で外国を知ろう!

「スリランカるた」の取り札

広島市立口田小学校の原野佳奈先生は、2017年の夏、JICA教師海外研修でスリランカを訪問し、そこで知ったこと、感じたことを子どもたちに伝える授業を行っています。12月14日(木)は1年1組の児童へ、スリランカを楽しみながら知ってもらう授業を実践しました。

「ダジャレの好きな皆さんのために作りました!」と原野先生が取り出した教材は「スリランカるた」。班ごとに現地で撮影されたスリランカの写真7枚が配られましたが、それが取り札になっています。原野先生が読む文章に合った写真を、誰が早く見つけられるでしょうか?
「このはこは 日本にもあります。なんでしょう」
「はいっ!」
児童全員が大きな歓声を上げて指したのは、赤い長方形の箱が映った写真。それはスリランカのポストでした。原野先生は研修中、口田小の児童へハガキを書いて現地から送っていました。夏休み明けに見た、黒板に貼られたスリランカからの絵葉書と真っ赤なポストがつながった児童たちは、その時の喜びを思い出したのか、歓声はさらに大きくなっていました。

異文化だからこそ見つけたい、「同じところ」「似ているところ」

1枚の大きな布が…

その場で「サリー」に早変わり!

「きゅうしょくで だいにんきです おいしいよ」
原野先生が読み終わる前に、児童たちは一斉にカレーの写真に手を伸ばしていました。その後の解説で、スリランカではお米以外にも様々な主食と一緒に食べられていること、お皿の代わりにバナナの葉を使う地域もあることや、葉で包んでお弁当のように持ち運ぶこともあること、そして多くの人が手で上手に食べることなどを知りました。
最後に原野先生は、1枚の布を子どもたちに見せ、その場でスリランカの伝統衣装であるサリーに着替えてくれました。折りたたんだり、挟んだりして、普通の布がドレスに変わっていく様子を間近に見た児童は、感嘆の声をあげながら「お腹が出てて寒くないの?」「取れちゃったらどうするん?!」と、疑問や感想をつぶやいていました。

スリランカで多くの刺激を受けた原野先生は、夏からずっと、児童に何をどう伝えるべきか、悩んでいました。「伝えたいメッセージはたくさんある。けれど、教師の言うことをストレートに純粋に受け止めてしまう年齢の彼らに、自分の考えを一方的に伝えてしまって良いのだろうか…」。悩みぬいた結果、異なる国から、違いではなく共通点や類似点を見つけることで、肌の色や着ている物、話す言葉が違っても同じ地球市民であることを知って欲しい、という想いをもとに、休み時間や道徳等で児童が慣れ親しんでいた日本の伝統遊具である「かるた」の手法を用いて、今回の授業を計画したそうです。
写真を見て「これは○○じゃない?」「あ、これは僕の家にもあったよ!」と、目を輝かせていた子どもたちは、原野先生の想いを1年生なりにきちんと受け止めていたことでしょう。