【民間技術普及促進事業】前川製作所(東広島工場)

タイの産官学関係者が東広島で研修

2018年4月5日

ヒートポンプ

工場見学前に社訓の説明

民間技術普及促進事業の一環で、3月27日(火)、前川製作所 東広島工場にて、タイの産官学関係者を招聘した研修が行われました。

今回の研修では「冷温水同時取出しヒートポンプ」の製造工場を視察するとのこと。日常生活でも時々耳にする「ヒートポンプ」ですが、それが一体どうやって製造されているのか、ましてや東広島で製造されていることを知らなかったので、興味津々で研修に同行してみました。

日本唯一の技術が東広島で

熱心にメモをとる参加者

今回の研修の参加者は、タイ王国代替エネルギー開発・効率局、タイ地方配電公社、PEA ENCOM International Co., Ltd.、キングモンクット工科大学などから10名。前川製作所とその現地法人からタイ人と日本人社員の参加を含め、総勢約20名で工場視察は始まりました。

残念ながら、工場内は撮影不可でしたが、参加者の皆さんはその分熱心にメモをとり、質問が飛び交います。ヒートポンプ技術自体は広く普及しているもので、冷媒と圧縮機を使って熱を移動させることで、温水や冷水を作り出す仕組みです。家庭でもエアコンや冷蔵庫などに使われており、エコ技術として広く知られています。この技術には従来、冷媒としてフロン類が使用されてきたのですが、オゾン層破壊や強力な地球温暖化効果といった問題が浮き彫りになるにつれ、その使用に是非を問われるようになりました。そんな中、前川製作所のヒートポンプは、冷媒として自然冷媒のCO2冷媒に着目。オゾン層保護、温暖化防止、省エネの3つの事項を同時に実現することから、従来品より環境に優しい製品なのだそうです。

今回、前川製作所がタイに紹介しているのはCO2冷媒を用いた大型の「冷温水同時取出しヒートポンプ」で、1台の機械から冷水も温水も同時に作れるという優れもの。これは日本唯一の技術で、東広島工場でしか製造していないとのこと。産業用で、主に食品工場などへの販売を想定した機械です。確かに、何か食べ物を作る時は、冷水も温水も必要です。冷水温度はマイナス5度まで出せるそうで、食材の冷却にも使えるとのこと。タイでもエネルギーの需要が増加していて、省エネにもつながる環境技術は、暑いお国柄では役に立ちそうです。

研修に参加して

参加者全員で記念撮影

タイの方から、次々に質問が飛び出していたのが印象的でした。全くの素人の私にはわからない技術的な質問・回答に、深くうなずきメモを取る皆さん。手元の資料には、何やら解析図やグラフがずらり。。。。やはり百聞は一見にしかずで、皆さん、座学で学んだことが実機を見学することで知識として結びつくのでしょう。
最後に、この工場見学を許可していただき、当日も素人の質問に丁寧にご回答いただいた前川製作所の皆様、ありがとうございました。

(総務課・橘記)