原爆展を通して平和について考える

青年海外協力隊(2017年1次隊、カメルーン) 平田 萌

2018年8月28日

原爆展への思い

広島生まれ広島育ちの私にとって、8月6日は特別な日です。少しそわそわするような、気持ちが引き締まるような感覚になります。それは「何かしなければいけない」という小さな使命感から来ているのではないかと思います。73年前の広島の街で何が起きたか、その後どのような変化を遂げ、今どんなメッセージを発信しているのか。縁あってやって来たカメルーンの人々に知ってもらいたいと思い、8月6日に原爆展を企画しました。

喪失と復興、平和への祈り

ビデオ上映の様子

初めて鶴を折った子どもたちと手伝いに来てくれた隊員

平和へのメッセージの寄せ書き

取材の様子

原爆による被害から復興までの流れをまとめたポスターや写真の展示、ビデオ上映、折り鶴体験、そして平和へのメッセージの寄せ書きを行いました。私が事前にアナウンスした知人を中心に30〜40人ほどが集まり、子どもから大人まで、各々が展示物や映像を通して何かを感じ取り、平和について真剣に考えている姿にはぐっと込み上げてくるものがありました。

私が今回特に伝えたかったのは「復興」と「平和」です。現在、カメルーンの一部地域では、ボコ・ハラムによる誘拐事件やテロ事件、英語圏独立を掲げる分離独立派と治安部隊との衝突が続発しており、多くの人々の命や生活が脅かされています。一度は全てを失った広島と長崎の街が復興を成し遂げ、現在は平和都市としてメッセージを発信し続けている姿がカメルーンの人々の心に届き、少しでも希望を与えられたらいいなと思います。

また、今回は地元のジャーナリストの方々が取材に来てくださり、ラジオやネットニュースでも取り上げていただきました。「ラジオ聞いたよ!」という声を聞いたり、記事に対するネット上のコメントを読んだりすると、私の見えないところにもメッセージが伝わっているんだなと嬉しくなりました。対面で直接メッセージを伝えられたことももちろん良かったですが、間接的にメッセージを受け取ってくれた人もいたと考えると、本当に企画して良かったなと思います。

企画をふりかえって

来場者が平和について考える機会にしたいと思って企画しましたが、私自身にとっても、原爆についてより深く知り、平和とは何か、じっくり考える良い機会になりました。そのメッセージが一人でも多くの人の心に届いていることを願っています。

また、私事ではありますが、今回は大半の準備を自分一人で進め、ゼロから企画することの大変さを実感しました。至らない点もたくさんあり反省しましたが、普段の活動ではできないことに挑戦し、なんとかやりきれたことは自分の自信にも繋がりました。カメルーンでの生活も折り返しを迎えましたが、残りの時間を大切にし、やりたいことはやりつくそう、と改めて思うことができました。