【教師海外研修 派遣後研修】スリランカでの学びを日本の子どもに伝えるには

2018年9月26日

海外研修をふりかえり、授業を考える

「フォトランゲージ」を体験中

全員で授業のねらいを考える

日時:2018年9月1日(土)-2日(日)
場所:JICA中国 

スリランカでの現地研修を終えて約半月、教師海外研修に参加した8名の先生を対象に派遣後研修を実施しました。帰国後すぐに慌ただしい日常に戻った先生方に、もう一度スリランカで抱いた感情や考えを整理してもらうこと、そして、改めて参加型学習の意義と手法を学び直し、意見交換を行いながら今後の授業実践の土台を作ってもらうことが、この2日間の大きなねらいです。
1日目は6月の派遣前研修でもご指導頂いた川崎医療福祉大学の山中信幸教授から、様々な参加型学習の教材をご紹介頂きました。開発教育や国際理解教育と聞くと、海外の問題や事例を扱う時間、と思いがちですが、開発教育で取り上げられる貧困や格差、人権や差別、開発と豊かさといったテーマは日本国内でも課題となっているものです。教師海外研修の参加者に求められているのは、子どもたちにスリランカ「を」伝えることではなく、スリランカ「で」何を学び、考えるか、そのための授業案作成と最適な教材作りです。写真から様々な情報を読み取り、その背景にある課題や問題を考える「フォトランゲージ」をはじめ、いくつかのアクティビティを体験するとともに、日々接する児童・生徒がどんな大人になってほしいか、そのために彼らと一緒に何を学び、考えていきたいのか、といった授業実践の本質を改めて話し合いました。

過年度参加者から学ぶ教材作成のコツ

過年度参加教員の発表

授業案について質疑応答

2日目は、過去に教師海外研修にご参加下さった小・中・高校の3名の先生にお越しいただき、自身の海外研修参加後の授業実践や継続的に行っている取組みについて、発表してもらいました。最初の授業時の子どもの反応や変容、課題と反省点、それらを意識して行った次年度以降の活動など、同じ経験を持つ「先輩」の具体的な言葉と現実的な実践内容は、授業案作成に頭を悩ます参加者にとって、大きな刺激とヒントになったようです。
小人数に分かれて行った質疑応答でも、時間が足りないほど白熱した意見交換がなされました。参加者からは「参加後にどう実践に移すか、実践した後の課題について事例を教えてもらったことで、具体的に考えることができた」「異なる校種の先生方と話すことで、様々なアイデアを得た」といった声があがり、授業を組み立てる道筋が少しクリアになったようでした。
教師海外研修の一番の目的は、参加した先生方の目を通して、地球の未来を担う日本の子どもたちに世界を知ってもらい、グローバルな課題を自分の問題として考えてもらうこと。だからこそ、帰国後の授業実践はこのプログラムのメインともいえます。正解のない問題に真正面から取り組みながら、スリランカを訪問した8人の先生方は、どんな授業を展開してくれるでしょうか。