【学校訪問レポート】広島県立西条農業高校[広島県]

2018年10月23日

広島県立西条農業高校へ

JICA中国に滞在中の「授業研究による教育の質的向上」コースの研修員9名が、9月28日、広島県立西条農業高校を訪問しました。研修員の出身国は、バングラデシュ、カンボジア、ラオス、モンゴル、ミャンマー、ネパールの6カ国です。

学校に到着後、研修員は4つのグループに分かれてそれぞれ別のクラスの実習に参加しました。4クラスの実習内容は、ぶどうの収穫作業、細菌の培養、測量、圃場栽培管理と観察で、事前にグループ分けをしたのですが、一番人気だったのは、ぶどうの収穫作業でした。他の3クラスは少し難しそうだと思ったのでしょうか。結局最後には、公平に話し合いで、国が偏らないように決めていました。帰国後の報告でそれぞれ違う内容を報告できるからだそうです。さすが教育関係者です。

当日になって、細菌の培養がそば打ち体験に変更になり、行きのバスの中で知らされた研修員はちょっぴり嬉しそうでした。

日本の農業に興味津々!

熱心にメモをとる参加者

圃場栽培管理と観察のクラスに合流した、ミャンマーのミャッさんとラオスのカムマイさんは、白菜畑の冬支度を行いました。生徒さんたちの前で自己紹介をした後は、一生懸命先生の説明に耳を傾けます。生徒が育てた稲を収穫し、その藁を利用して畑に敷いて寒さ対策をすると聞いて、「なるほど、効率がいいね。」とはラオスのカムマイさんです。2~3株ずつ植えて、一番育ちの良いものを残して間引き、間引いたものは食べるという説明にも「うん。うん。」と頷きながら熱心に聞いていました。この日は暑い日で、生徒たちと一緒に藁敷きに汗を流しました。

採れたてのぶどうの味は?

ぶどうを収穫するダロさん。生徒さんが隣で見守ります

幸運にもぶどうの収穫作業を行ったのは、バングラデシュのファティマさん、カンボジアのダロさん、モンゴルのニマさんです。生徒さんがかごを持って横にスタンバイ、上手にぶどうを収穫してかごの中に入れていきます。収穫した後は皆で試食。「あま~い!」「美味しい!」「私はこの黄緑色のぶどうが好き。」と嬉しそう。

この日は偶然、西農市場という学校の市場の週一回の営業日で、開店の2時間前にもかかわらず、地元の方々が椅子持参で並んでいらっしゃいました。前回は5分でぶどうが売り切れたと説明を受けた研修員は、「えーっ!2時間も前から並んでいるの?」「安くて美味しいから並んでも買いたいのですね。」とびっくりしながらも納得の様子でした。

初めてのそば打ち

そば打ちのメンバーと

そば打ちを体験したのは、ミャンマーのソーソーさんとラオスのコーンさんです。2人ともそばを食べるのは初めてなので、アレルギーを心配して食べない事にしていたのに、ツルツルと美味しそうに食べているではありませんか!どうやら原料のそば粉を見たら知っている穀物だったようです。自国でも作ろうと思ったのか、ソーソーさんはノート一杯にメモをとっていました。

日本の部活動を見学

1人ずつキックを体験。きれいに決まって、得意顔の研修員もいました

実習が終わると、会議室に戻り、先生に学校の説明を受けました。自国で教育に携わる研修員達でしたが、彼らにとっても農業高校というのは珍しかったようで、教員の数や科目数、卒業後の進路など、たくさん質問をしていました。

最後に部活動を見学です。武道場では、空手や柔道、剣道などを体験させていただき大喜びでした。キックをきれいに決めたカンボジアのソペアクトラさん。「バシッ」という音に、周りから「おぉーっ!」と歓声が上がりました。また、剣道体験では、竹刀で打つだけでなく、どこを打ったらポイントになって勝てるのか教えてもらいました。

短い時間でしたが、農業高校にしかない実習を生徒たちと一緒に体験し、日本独特の部活動を見学することができ、教育関係者の研修員にとっても有意義な学校訪問だったようです。

西条農業高校の教職員の皆様、生徒の皆様、貴重な体験を本当にありがとうございました。