【学校訪問レポート】広島県立加計高等学校本校・芸北分校[広島県]

2018年11月19日

ようきんさった

地図を使って、ネパールの研修員を紹介

 11月5日(月)、「学びの改善のための教育政策策定及び分析能力開発」コースの研修員14名が、広島県立加計高等学校本校と芸北分校を訪れました。研修員はアフガニスタン、バングラデシュ、カンボジア、エジプト、ケニア、ラオス、マラウイ、ネパール、パレスチナ、セネガル、ザンビア、ガーナの12か国・地域から集まった教育政策に関わる方々です。
 全校生徒が集まった多目的室に通され、「“ウェルカム”は、広島で“ようきんさった”と言います。」と、校長先生より広島風の歓迎の言葉で迎えられました。国名と現地の挨拶が描かれた地図を相棒に、校長先生が研修員1人1人を紹介してくださり、その後、生徒による篠笛の演奏と校歌斉唱に耳を傾けました。

知っていること、知らないこと

ピンクレイクを紹介するセネガルのチィクタさん

大蛇の接近に大はしゃぎ!

 続いて小グループに分かれ2年生と交流をしました。生徒は日本の文化を、研修員は自分の国について紹介をしあいます。生徒は日本食やマンガ、フィギュアを用意し、日本で有名なものを英語で紹介していきます。マンガを手にしたガーナのアルフレッドさんは、「発音をまねしてみたいから、発音を教えて。」と生徒に頼んでいました。セネガルのチィクタさんは、セネガルのピンク色の湖の写真を用意しました。花畑に見えていたのでしょうか、「lake(湖)」「water(水)」と聞いて驚いた生徒が思わず、「魚はいるの?」と聞きました。「この湖は塩水だから魚はいないんだ。」と説明するチィクタさんと湖の写真を見ながら、初めて知ったセネガルのことについて、生徒は不思議そうな表情を浮かべていました。
 続いて行われた生徒による神楽の大蛇の披露に、研修員は最前線に陣取りスタンバイ。大蛇が近づいてくると、女性陣から「キャー!」と悲鳴が上がりつつも、頭をなでて喜んでいました。

芸北分校へようこそ

1着100万円すると知る前に…

 昼食の後は、色とりどりに紅葉した山々に感動しながら加計高校芸北分校へ移動しました。生徒たちに案内されたホールにて、早速神楽が披露されました。演目は「弓(ゆみ)八幡(はちまん)」。なんとセリフを英訳した紙まで用意してくれていました。初めて見る本格的な神楽公演に、研修員はくぎ付け、圧巻のパフォーマンスに感動し、終了後には衣装の試着もさせていただきました。次々と着まわす研修員に、「1着100万円はしますよ。」と分校長がささやくと、「100万円!?」と目を白黒させながら驚いていました。

日本のりんごっておいしい!

りんごを嬉しそうに見せてくれるセネガルのシェアさん

 最後に案内してもらったのは校内にあるりんご畑です。生徒に説明を受けながら、りんごの収穫を体験させてもらいました。もぎたてのりんごをその場でカットして試食もしました。「国のりんごとは全然違うわ!」と一生懸命伝えていたのはパレスチナのソフィアさん。試食のりんごを次々といただきながら、青空の下しばし生徒との会話を楽しみました。寮生活の話を熱心に聞くケニアのオクトゥさんや、見つけたセミの抜け殻について生徒に説明を求めるザンビアのジャーミアさんの姿も。中でもひときわ盛り上がっていたのは、セネガルのチィクタさんとシェアさん、マラウイのヨハネさんのグループでした。サッカーが大好きな生徒を交え、記憶に新しいサッカーのワールドカップについて熱く語っています。「ジャパンNO.1!」と主張する生徒に対し、「No, no!セネガルNo.1!」と、サッカー大国セネガルの2人も負けません。最後には、「将来有名な選手になるから名前を覚えておいてくれ!」と、自分の名前を研修員に教える生徒に対し、研修員は「期待しているよ!」と名前を繰り返し発音し覚えようとしていました。

いい学校だね

「ジャイカ~」の掛け声で、記念撮影!

 「とても良く教育された生徒たちだね。とてもいい学校だ。」と、お土産のりんごが入った袋を片手に、研修員は皆充実した表情でした。本校・分校における日本の学校教育の様子だけでなく、篠笛や神楽といった日本文化の鑑賞、授業の一環として育てているりんごの収穫体験まで、1日で幅広い体験をさせていただきました。積極的で人懐こい生徒たちと触れ合えて、研修員はとても嬉しかったようです。自国に帰って、それぞれどのように今日のことを語るのでしょうか。彼らの人生と、教育者としての今後にとって、大切な経験と学びとなったことは間違いないでしょう。加計高等学校本校、そして芸北分校の皆様、温かい思い出をありがとうございました!