【教師海外研修 授業実践】海士町立福井小学校

2018年12月17日

海士町とスリランカの共通点は?

池田 優子先生

島根県の隠岐の島にある海士町立福井小学校は、全児童数53名の学校です。ここで1年生を担任する池田 優子先生は、今年の夏、JICA教師海外研修に参加しました。
池田先生にとって、このスリランカ訪問が人生初めての海外でした。その中で感じたこと、考えたことを授業を通して子どもたちに伝えています。
この日の授業は、全学年の児童に向けて行われました。まずは、先生が見せる国旗や地図、現地で撮った写真から、子どもたちは「スリランカってどんなところ?」を学びました。海士町とスリランカを比べると、住んでいる人の数や広さなどは違うけれど、どちらも島であること、牛や馬がたくさんいて、算数の教科書には同じような問題が載っていることなど、似たところもたくさんあることを知り、子どもたちからは驚きの声が上がりました。
さらに、もっとスリランカを知るためのクイズが続き、現地の言葉の意味や食べ物、世界遺産など、初めて知るスリランカに子どもたちは興味津々で、色々な質問が飛びました。

「スリランカボックス」で文化を知ろう

これは何だろう?

授業の後半は、みんなで「スリランカボックス」に挑戦しました。1~6年生が混じったグループに分かれ、6種類の封筒の中に入っているスリランカの物や写真を見て、それぞれ1分ずつでそれが何なのかを考えていきました。
中に入っていたのは、お金、お菓子、一見布のように見える民族衣装、ゾウのフンでできた紙、日本ではあまり使われないココナッツを削る道具や日本とは形の違う野菜の写真で、子どもたちは順番に手に取り、匂いをかいだり、布を体に巻き付けたりしながら、「キャラメルみたいな匂いがするよ」「あ、わかった!これ、着るんだよ」などと、一生懸命想像していました。
最後に、池田先生はスリランカで感じた3つのことを子どもたちに伝えました。以前は海外に行くことを躊躇していたけれど、知らないことを知るのはとても面白かったこと、スリランカは予想していたよりも近く、異なる点だけでなく日本との共通点もたくさん見つかり、外国だけれど同じだと感じることが多かったこと、そして「人との出会いは宝物」だと改めて感じたこと、でした。
自国をより良くしたいと考えているスリランカの人々に出会い、町のために頑張っている人たちがたくさんいる海士町を、改めて見つめ直す機会にもなったようです。
この授業で子どもたちは、初めて見るもの、日本と違うことに驚きつつ、「日本と同じだ!」という言葉を何度も口にしていました。
池田先生の3つの想いを受け止めた子どもたちは、他の国との違いを楽しみながらも、離れた国でも自分達とたくさんの共通点があることを知ったのではないでしょうか。