【学校訪問レポート】広島市立戸坂小学校[広島県]

2019年1月8日

温かい歓迎に大感激

拍手と笑顔での歓迎に少し照れる研修員

12月5日(水)、「学校ベースの学習の質改善と教育行政支援」コースの研修員11名が広島市立戸坂小学校を訪問しました。研修員はエチオピア、ガーナ、マラウイ、ルワンダ、ウガンダ、ザンビア、南アフリカの7か国出身で、自国の教育をより良くするための研修で来日しました。
学校側から「お国の紹介を。」との要望があり、事前にしっかり準備をした研修員も、道中は「日本の小学校はどんなところだろう。」「児童はどんな反応をするのか。」と少し不安そうな様子。しかし、到着するとそんな不安も吹き飛びました。児童が口々に「ハロー!」と出迎えてくれたのです。体育館では花のゲートで温かく迎えてもらい、気持ちも軽くなったようでした。

学校紹介とお国紹介

ザンビアの紹介をするキューさんとリタさん

最初に児童による歓迎の言葉がありました。一生懸命英語で行うその姿に研修員も頷きながら耳を傾けました。また、続く校歌斉唱と学校紹介でも、その瞬間を残しておきたい気持ちからか、研修員のカメラのシャッター音が響きました。学校紹介の際は学年を超えて交流する虹色集会や野外活動など、学校行事について写真を用いて紹介してくれました。運動会の紹介では児童が騎馬戦や組体操を実演する場面もあり、エチオピアのタムさんは「たくさん練習したに違いない。児童の努力に感動した。」と感心した様子でした。
児童による学校紹介の後はいよいよ研修員の番です。それぞれの国の言葉で「こんにちは」と「ありがとう」を披露し、児童も大きな声で繰り返してくれました。とても素直な反応に気をよくしたのか、予定にない挨拶や国旗の紹介までしたのはガーナのコブラさん。そんなアドリブにもしっかりと反応が返ってきて「ガーナに遊びにきてくださいね!」と心からのメッセージを送りました。

白熱!ウガンダのゲームは大接戦!!

白熱した様子が分かる得点板

続いてお国紹介の一環で行われたのがウガンダの遊びです。「ウガンダの体育で実際にしているゲームだよ。」と提案者のダンカンズさん。チームに分かれて配置につき、中心に置いてある玉をより多く獲得したチームが勝ちというゲームです。一見単純そうなゲームですが、児童の待つ各チームに合流するやいなや、研修員は何やら真剣な面持ちで児童と作戦会議をしているではありませんか。開始のホイッスルが鳴ると、大歓声の中ゲームがスタートしました。作戦はうまくいったのでしょうか?
ゲームは全部で6回戦繰り広げられ、各回、チームを代表して2名のプレーヤーが玉を取りに走りました。その都度玉は戻され、6戦の合計獲得数を競いました。途中「あのチームはズルをしている!」「ルール説明をもう1回して!」と研修員が訴える場面もあり、その様子は真剣な試合そのもの。チームの獲得数に一喜一憂しながら全戦が終了しました。体を使って交流することで気持ちも一つになり、ゲーム終了後はハイタッチや写真撮影などで最高潮の盛り上がりを見せていました。その後は児童による合唱・合奏の披露があり、そのクオリティの高さに目を丸くしたのはマラウイのトニーさんでした。「日本の小学校5年生はこんな難しい曲を演奏するのですか!?」と驚きを隠せない様子でした。

交流を楽しみました

児童の質問に答えるクレバーさん

箸の使い方を教えてもらう南アフリカのディックスさん

児童との別れを惜しむ研修員

体もいっぱい動かしてお腹はもうぺこぺこ。研修員は数名ずつ各クラスに分かれて児童と給食交流を行いました。配膳までは束の間の交流タイム。毎週火曜日に英語を学習している児童は習った英文で研修員に質問をしました。「What sports do you like?」の質問に答えたのはルワンダのクラバーさん。「サッカーだよ。」との答えに「僕と一緒だ!」と尋ねた児童も嬉しそう。言葉では100%の内容が伝わらなくても、ジェスチャーを交えながら、時には踊ったり、飛んだり跳ねたりと、楽しそうに交流する様子を各教室で見かけました。
給食前には全員で「いただきます!」の挨拶。中には箸が苦手な研修員もいたようで、南アフリカのディックスさんは児童に教わっていました。日本の給食体験という貴重な経験もでき、みんなお腹も心も大満足!楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。
楽しければ楽しいほど、別れは辛いものです。児童が玄関まで見送りにきてくれました。ルワンダのアネットさんも児童に手を引かれ、玄関へ案内してもらいました。その目には今にもこぼれそうな涙が。バスが離れる中、靴を履き替え追いかけてくれた児童もいて、全員がその姿が見えなくなるまで手を振り続けました。「明日もまた来たい!」「今度は児童を国に招待したい!」とバス内でも興奮冷めやらぬ様子でした。素直でかわいらしい児童に癒され、充実した時間を共有することができ、帰国前に宝物が増えたことを研修員はとても喜んでいました。
戸坂小学校のみなさん、温かい歓迎と楽しい時間を、本当にありがとうございました。