【イベント報告】御薗宇小学校 とんどに参加

2019年2月5日

今年もやって来ました

もくもく真っすぐ昇るとんどの煙

1月19日(土)、東広島市立御薗宇小学校で、とんど大会が開催され、インドネシア、エルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ、シリア、スリランカ、パナマ、マレーシア、モルディブ、モンゴルの計10か国11名の研修員が参加しました。

※とんど(地域によっては、どんど)とは、小正月(1月15日)の行事で、竹や木で組んだ塔を正月の松飾り・しめなわ・書き初めなどで飾りつけて燃やす、日本全国に伝わるお正月の火祭り行事です。

火の勢いに圧倒!

点火を行うモルディブのアズィファさん

毎年参加させていただいているとんどですが、今年もとんど日和の晴天でした。高くのびるとんどの姿に、研修員から思わず感嘆の声があがります。
点火の代表となってくれたのはモルディブのアズィファさん。たいまつに火が渡されていくにつれ子どもたちから緊張の空気が流れてくる中でも、アズィファさんは落ち着いていました。とんどが本当によく乾燥していたのでしょう。火が一気にとんど全体を包んでいき、先生や地元の方々も今までにないくらいと驚くほどに高く高く煙が昇っていきました。あまりの勢いに圧倒され、研修員はみな校舎の方まで下がって遠巻きに眺めていました。
時折鳴る「ボーン!」という爆発音に、「…あの音は何?」と不安を見せる研修員。竹の節の中の空気が温まったことで膨張し、爆発している音だと知ると、納得し表情が緩みました。

私の国、知ってる?

子どもたちと手をつないで教室に向かう、シリアのバラーさん

グアテマラのストールを羽織っているシェイラさんと、コスタリカの豊かな自然について説明するリカルドさん

とんどが燃えるのを見守った後は、各教室に分かれて交流の時間です。
6年1組の教室に案内されたのは、グアテマラのシェイラさんとコスタリカのリカルドさん。
まずはシェイラさんが持ってきたストールを紹介しました。彼女が支援する団体で作られている手織りのストールで、おしゃれとして使ったり、赤ちゃんを抱っこするために使ったりと、その汎用性の高さを実演しながら見せてくれました。リカルドさんはパワーポイントを使って、コスタリカの魅力を紹介します。日本の約7分の1、世界全体のわずか0.03%しかない国土の27%が国立公園に指定されており、さらに全世界の5%もの生態系が存在する、自然豊かな国、コスタリカ。そのすごさを理解した男子児童から、「めっちゃ自然がいっぱいなんじゃん!」と素直な驚きの感想をもらい、リカルドさんは満足そうにうなずきました。児童からの質問タイムでは、元気な手がたくさん挙がりました。「日本に来て一番驚いたことは何ですか?」と聞かれた2人は即答で「寒さ。」と答え、どっと笑いが起きました。
最後にリカルドさんは、「Pura Vida(プーラビーダ)」というコスタリカならではのあいさつを教えてくれました。「こんにちは」という意味もあれば、「またね」や「どういたしまして」といった意味も持っていたり、何かに対して「良かった」ということを伝えたい時にも使われるなど、どんな時でも使える便利なあいさつなんだそう。リカルドさんが「例えば『僕らのお国紹介は良かった?』と僕が聞いて、良かったと思ったなら『Pura Vida!』と言えばいいんだ!」と、使い方の例を示してくれました。その後、実際に「お国紹介はどうだった?」と聞くリカルドさんに対して、子どもたちは「Pura Vida」と答えてくれていました。

お餅を一緒に焼いたよ

児童と共同で竹竿にお餅を挟むスリランカのナイアナさん

お醤油やきな粉を分け合ってお餅を食べる、エルサルバドルのアナさんとグアテマラのシェイラさん

インフルエンザ予防のため、今年は残念ながら餅つき体験やぜんざいのふるまいがありませんでしたが、ご用意いただいたお餅を竹竿に挟み、研修員全員がとんどの火でじっくりと焼いていきました。
お餅を竹竿に挟むのに苦労している様子だったのはスリランカのナイアナさん。女子児童と一緒に、ああでもないこうでもないと、試行錯誤を繰り返していました。インドネシアのアドリさんは、アツアツのお餅を、お醤油ときな粉を合わせて味わったと、満足げに空の器を見せてくれました。

感動いっぱい

「とんどや餅焼きなどといった日本のお正月文化を、直接日本の方々と楽しむことができた。」と、交流の機会への感謝の気持ちを表したり、「このように観光要素が一切なく、純粋に地域の人たちが伝統的に集まって行う行事に参加が出来たことはとても意義深かった。」などと、この機会がいかに貴重かを語ってくれた研修員もいました。
様々な理由でとんどの文化継承が難しくなっている現代ですが、御薗宇小学校では地域の方々や保護者のご協力で継続されています。
そんな大切な行事を取り行う日に、研修員をあたたかく迎え入れてくださった御薗宇小学校の皆さま、保護者・地域の皆さま、本当にありがとうございました。