【イベント報告】2019年度 酒まつり 酒みだればやし

2019年11月1日

初めてのおまつりコスチューム

パレード開始が待ちきれない研修員たち

 10月12日(土)、JICA研修員14名が、広島県の研修員、広島大学の留学生や地元の小学生とともに、「西条酒まつり」の「酒みだればやし」のパレードに参加しました。
 祭りの歴史、日本酒については事前に勉強済みでの参加です。集合場所のひろしま国際プラザで、はっぴと豆しぼりを受け取ると、すぐに身につけました。「豆しぼりの祭の字は中央に」と聞くと、お互いチェックをし、撮影大会が始まりました。そして、出発予定時刻の5分前には全員バスに乗り込み、笑顔で出発です。

むずかし~い 太鼓のリズム!

だんだん上手になってきました

 吉土実公園では、一緒にみだればやしに参加するはっぴ姿の小学生が待っていました。太鼓とバチをもらい、いよいよ太鼓の練習です。
 講師の方が、「カッカカ、スットトン、ドドンがスットトン、ウン、トン、ウン、トン、ウン、トントン、そーれっ!!」と言いながら教えてくださるのですが、ほとんどの研修員は首をひねり、最後の「そーれっ!」だけを合わせて叫ぶといった状態でした。
 すると次郎丸太鼓チームの子どもたちがやってきて、彼らの太鼓をたたき始めました。研修員たちはぐるりと彼らを囲み、一緒にたたき始めました。子どもたちは何度も何度も繰り返してくれます。リズムが取れはじめると、研修員の表情がだんだん和らいでいきました。言葉は交わさなくとも、子どもたちと研修員が音で繋がった瞬間でした。

いよいよ酒蔵通りへ

たくさんの観客に気分も最高潮

 さあいよいよ本番です。スタート地点は人もまばらでしたが、造り酒屋の蔵が並ぶ酒蔵通りにさしかかると、道の両側は観光客であふれかえっていました。小さな子どもたちの後ろに続く研修員たちはとても目立ち、あちこちからカメラが向けられます。たくさんの人の注目を浴び、研修員の太鼓の音や掛け声にも力が入ってきました。見物客が手を振ると振り返したり、持ってきていた自国の国旗を振ったり、満面の笑みでの行進でした。
 休憩場所では姫神輿と合流。日本の神輿に、みな興味津々でした。誰も「写真を撮ります!」と言っていないのに、姫神輿の前に並び始める研修員…。ご要望にお応えして、記念写真を撮りました。

日本の祭り おもしろかった!

笑顔がいっぱい 「はい チーズ!」

 多くの研修員が「『そーれっ!』の意味は何?」と尋ねました。「Here we go!(いくよー!)」という掛け声と同じ意味と聞くと納得。お祭りに参加して盛り上がる気持ちは、言葉は違っても万国共通です。
 約1時間、太鼓をたたきながら街を練り歩きました。最後に「楽しかった?」と尋ねると、皆そろって大きな声で「YES!」という返事が返ってきました。パレードが終わり、「一緒にひろしま国際プラザに帰りますか?」の問いには皆「NO!」。お酒を飲む人も、飲まない人も、お祭りの雰囲気をもうしばらく味わっていたかったのでしょう。
 研修員からは、「子どもたちや地域の人と関わることができて良かった」「日本の文化に触れることができた」「また祭りに参加してみたい」との感想が聞かれました。
 研修員にとって酒まつりは、日本の文化を肌で感じる経験となりました。沿道で声援をおくってくださった皆さん、酒まつり実行委員会の皆さん、どうもありがとうございました。