【イベント報告】サイエンスパーク施設公開

2019年12月10日

 8月1日(木)、東広島市サイエンスパークで、年に一度の施設公開が行われました。この日は、サイエンスパークにある様々な施設や研究所が、一般市民に施設を公開し趣向を凝らしたイベントを実施します。JICA中国のあるひろしま国際プラザ(HIP)でも、毎年お馴染みとなっている施設案内やレストランラコルトの特別メニュー、無料のウエルカムドリンクサービスはもちろん、今年は新たなアクティビティが実施されました。さて、反響はどうだったのでしょうか?

目指せ 名探偵! クイズ

「JICAとは?」を読んでから、クイズへGO!

民俗衣装で参加者と話をするフィリピンのグレッチェンさん

 新たなアクティビティは、「目指せ 名探偵!クイズ」です。正面玄関から入って左手すぐの所に、ある国の文化、情報や小物、その国で実施されたJICAプロジェクト等を展示、その国出身のJICA研修員からのヒントを手掛かりに、その国名を当てるというものです。国は全部で4か国。カンボジア、フィリピン、マラウイ、メキシコです。研修員は皆、とてもきれいな民族衣装を着て参加してくれ、会場は華やかな雰囲気に。開始時間の10時を前に、受付には15~6名の来館者が列を作っていました。
 10時になると、回答用紙を持った方々が次々にクイズコーナーにやってきます。皆さんには、まず【JICAとは?】という展示を読んでから、クイズに参加していただきました。「へぇ~ 簡単に言うとこういう事なんだ。」参加者の多くは小学生でしたが、子ども用に分かりやすく書かれた説明文を読んで納得している保護者の方もいらっしゃいました。
 続いてクイズに挑戦です。展示物からその国名を当てることは、小学生には少し難しいかと思いましたが、一目で「あっ!これメキシコ!」と叫んだ少女がいました。すごいなと思っていると、「リメンバー・ミー(ディズニーの映画)で見たから知ってる。」とのこと。メキシコの死者のお祭りの写真とガイコツを見て分かったようです。
 展示物ではなかなか分からない子ども達も、研修員からヒントを得ることで、何とか答えにたどり着いていました。研修員の前に進み、「Give me a hint.」と大きな声で言える子どもは、もらったヒントを元に次々とクイズに答えていきます。恥ずかしくてなかなか研修員に話しかけることができない子どもには、研修員の方から、「Hello!」と優しく声をかけてくれました。恥ずかしそうにうつむきながらも、研修員との会話を楽しんでいました。

研修員との交流も楽しみの一つ

賑わうクイズコーナー

 クイズにチャレンジした人、先着100名には、海外のお土産をプレゼントしました。テーブルに並んだ各国のキーホルダーや置物、文房具などから、好きなものを1つ、自分で選んでもらいました。クイズを終えた子どもたちは、目をキラキラさせながら楽しそうに選んでいました。
 このコーナーを楽しんだのは、子どもだけではありません。「もう何年も前のことだけど、フィリピンに住んでたんです。」と来られたのは、年配の男性です。懐かしそうにフィリピンの展示物を見ておられました。そして、フィリピンからの研修員のグレッチェンさんとしばらくの間、おしゃべりを楽しんでいました。
 参加した皆さんからは、「研修員の国について初めて知った事がたくさんあった。」「来年も楽しみにしています。」と感想をいただきました。クイズに挑戦するだけでなく、その国の研修員と話をし、その国のことを直接教えてもらえることがとても楽しかったようです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。