【学校訪問レポート】金光学園中学・高等学校[岡山県]

2019年12月10日

岡山県の学校へ

 来日して半月の「学びの改善のための教育政策策定及び分析能力開発」コースの研修員15名が岡山県浅口市の金光学園を訪れました。研修員はカンボジア、エジプト、エスワティニ、エチオピア、ラオス、マラウィ、モンゴル、ミャンマー、ネパール、パプアニューギニア、ウガンダ、ベトナムの12ヶ国から集まった教育政策に関わる人たちです。「日本の学校を訪れるのはワクワクするね。」という研修員や、カラフルな民族衣装を着た研修員もいて、皆はりきって出発しました。

中学生と交流 …折紙、福笑い、けん玉など…

「僕の国は…」「私たちの国は…」

 中学生はグループ毎に「外国の人と何をして楽しもう?」と考えてきていました。折紙、けん玉、福笑い、トランプなどの遊びを一緒に楽しむグループ、世界地図や日本地図を広げて、お互いのお国紹介、自己紹介をして会話を楽しむグループもありました。折鶴に苦労する研修員がいたり、上手にけん玉をして「オーッ!」と中学生から驚きの声が上がる研修員もいました。岡山の説明を頑張って英語で話そうとする生徒の話を一生懸命聞き取ろうとする研修員。”まだ英語の会話がスムーズにできない…でも会話はしてみたい” そんな中学生の思いを研修員は感じ、受け止めていました。

高校生と交流 …お国紹介と自由トーク…

「これが私の国の伝統料理です」

話が弾んできました

 国際交流クラブの生徒たちと会話を楽しんだ昼食の後、午後はお国紹介から始まりました。自国を知ってもらいたい、そんな思いで、研修員たちがプレゼンの資料を作って発表しました。高校生にわかりやすいよう、写真やグラフが盛りだくさん。主なトピックは、”国の位置”、”気候”、”食べ物”、”伝統的衣装“としていましたが、生徒たちが興味のありそうな”動物“、”祭り“の紹介を加えるなど、それぞれが、愛する母国について熱の入ったお国紹介をしました。その後のQ&Aでは生徒たちが疑問に思ったことを尋ねました。中には「物価はどう?」「消費税は何%?」といった質問もありました。
 お国紹介が終わると、4~5人ずつのグループに分かれ交流が始まりました。自己紹介からスタートし、学校のこと、クラブのことなど話を進めました。やはり高校生、研修員に質問したり、英語の聞き取りもなかなかのものです。生徒たちは異文化に興味津々、でもうまく自分の思いが伝えられない場面も。「言いたいことがあるけど、どう言っていいかわからない」…そんな時は、すぐ辞書を引いたり、友達に「~ってどういえばいい?」と尋ねる姿がありました。話が途切れると、やはり教育に携わる研修員、「好きなスポーツは?」「兄弟は何人?」と問いかけをして、生徒の発言を引き出していました。このような交流は、生徒たちだけでなく、研修員にとっても貴重な経験でした。解散の時間になっても、まだ話が弾んでいたり、グループで記念写真を撮ったり、皆名残惜しい様子でした。

茶道に興味津々 でも正座はつらい!

初めて茶せんを持って

 クラブ活動紹介では茶道体験をしました。研修員たちは、茶室へ案内され正座。すぐにつらくなって、苦笑いやしかめっ面の表情になってしまいました。「無理!」とあぐらを組んだり、おしりを上げながらも、立ち上がる研修員はいません。お茶を点てる時も頑張って座りました。お茶の作法を習いながら、お菓子と抹茶をいただきました。

美しい音色にうっとり

素晴らしい演奏に感激

最後に皆で記念撮影

 最後に音楽部によるお別れコンサートを開いていただきました。様々な楽器による演奏に、研修員たちは聞き入っていました。
 お別れの会では、校長先生や代表の生徒の挨拶が済んだところで、研修員の1人が「お礼の挨拶をさせて」とマイクを持ちました。また別の研修員は用意していたプレゼントを校長先生へ渡しました。それぞれの研修員が感謝の気持ちでいっぱいだったようです。
 金光学園の教職員の皆様、生徒の皆様、あたたかいおもてなしと楽しい時間をありがとうございました。