【JICA研修員の学校訪問レポート】金光学園中学・高等学校[岡山県]

2022年9月21日

VIP待遇?!のお出迎え

大歓迎を受けました!

7月15日(金)、2022年度第2回目のJICA研修員学校訪問プログラムが行われました。バスの中では「私、初めて広島から外に出る!」というラオスのスクさんの声。朝から美しい黄金色の民族衣装を着て来てくださいました。昨年11月に来日してから、コロナ禍で研修に励む毎日だったそうで、県境をまたいだ岡山県浅口市にある金光学園への訪問を心待ちにしていたのが伝わってきます。
JICA研修員16名がバスを降りると、玄関前は拍手に包まれました。この日の午後に交流する予定の高校生が体育の授業を中断して迎えてくれたのです。入口では、これから交流する中学生が、研修員の名前を書いた紙を持ってお出迎え。エスコート係は立候補で決まったそうで、早速、研修員と談笑しながら、教室に向かいました。

中学生との交流授業

初めての三味線。バチはこう持って…。

金光学園中学校の3年生は4クラス。どの教室の黒板も、研修員を歓迎する絵や言葉であふれていました。簡単な自己紹介の後は、グループに分かれての交流が始まりました。あやとりや折り紙を教えてくれるグループ、けん玉を始めるグループ…。屋外に出て竹とんぼで遊んだグループもいました。マラウイのエソウさんは三味線を教えてもらいました。
反対に、自国の子どもの遊びを教えてくれたのは、キルギスのターニャさんです。言葉が通じず、生徒たちがルールを把握するのに苦戦する場面も見られましたが、身振り手振りで色々な遊びを楽しみました。

国際交流クラブとの交流

かわいらしいホンジュラスの民族衣装。(左から2番目)ラオスやザンビア、カンボジアの研修員もお国の衣装で参加しました。

昼食後は、金光学園の国際交流クラブの生徒と交流しました。バングラデシュのフダさんとモンズールさんは、たまたま二人で緑のシャツと赤いシャツ。「バングラデシュの旗の色だよ!」と生徒に説明していました。「お国ではどんな仕事をしているのですか?」の質問に、「警察官だよ。」と胸を張って答えるモンズールさん。生徒との交流のために、わざわざ女性向けの民族衣装を持参して着させてくれた男性研修員もいました。「かわいい衣装ですね!」と会話が盛り上がり、短い時間でしたが、お互いに貴重な体験となりました。

高校生との交流授業はプレゼン形式で

みんなでポーズ!カンボジアのソペックさんは、男子から大人気!

午後は高校1・2年生との交流授業として、4か所に分かれて各研修員がスライドを見せながらお国紹介をしました。ホンジュラスのネリさんは、お国紹介の後、スペイン語の会話を教えてくれました。「初めまして。ムーチョグスト!」「ありがとう!グラシアス!」「前に出てやりたい人?」の呼びかけに応えて、何人かが挑戦しました。普段習っている英語以外のやり取りの練習がとても新鮮だった様子でした。

お国紹介の後は、小グループに分かれての交流です。ハーンボコマさんは、生徒に問いかけて「将来、何になりたいの?サイエンスの先生?僕はザンビアでは化学の先生だよ!」と話をしていました。
研修員との写真を撮っていると、「この写真、僕も欲しい!」という生徒も多く、研修員も金光学園の生徒のみなさんも、交流を心から楽しんでいる様子がうかがえました。

ミニコンサートとお別れの会

最後に合唱部のみなさんによるミニコンサートが行われました。研修員たちは「歌詞の意味は分からなかったけど、素敵な歌だったね」と感想を言い合っていました。学園長からは、保護者の方が作ってくださった、制服の生地で作ったクマのぬいぐるみが女性研修員にプレゼントされました。
最初から最後まですばらしい歓迎ぶりで今回の訪問を受け入れてくださった金光学園のみなさま、ありがとうございました。