サッカー元日本代表 宮本恒靖氏が語る、国際協力におけるスポーツの役割

2022年10月7日

スポーツを通じて架ける ボスニア・ヘルツェゴビナの小さな橋

ボスニア・ヘルツェゴビナでの取り組みをお話しいただきました!

ボスニアヘルツェゴビナの紹介

展示をみる来場者

10月1日に、岡山県国際交流協会主催(JICA中国後援)の国際貢献・協力セミナーが行われました。

講師はサッカー元日本代表、2002年、2006年と2度のワールドカップでキャプテンを担い、現在は日本サッカー協会の理事でもある宮本恒靖氏。
自己紹介にはじまり、宮本氏がスポーツを通した国際貢献を目的にたちあげたNPO法人Little Bridgeのボスニア・ヘルツェゴビナにおける取り組みのお話がありました。そこでは、サッカーを通じて異なる民族間の交流の場を創出するプロジェクトを始めることになったきっかけや、プロジェクトが動き出すまでの過程、実際の現地での様子などが紹介されました。

参加者の笑顔を引き出す宮本氏のユーモア溢れるコメントや、参加者との活発なやりとりが印象的な1時間でした。質疑応答では、時間に収まりきらないほどの質問が相次ぎ、限られた時間の中で熱心なやり取りが展開されました。

講演の最後に「あまり難しく考えずに、身近なところから気軽に国際交流に取り組んでみてほしい。スポーツでも、音楽でも、書道でも、自分の好きなことをフックに楽しく続けてほしい。」と、参加者へメッセージが送られました。

JICAのスポーツと国際協力に関する取り組みを展示で紹介

国際貢献・協力セミナーの一環で、講演会場の1階ロビーでは、JICAのスポーツと国際協力に関する取り組みを紹介する展示を行いました。
ボスニア・ヘルツェゴビナでの宮本氏の取り組みにはJICAも関わっているため、ボスニア・ヘルツェゴビナの紹介コーナーも設置しました。サッカー代表ユニフォームの展示もあり、多くの来場者が撮影し、展示をみていきました。
その他にも、南スーダンで行われた国民団結の日(日本の国体のような取り組み)、JICA海外協力隊員の取り組みがベースとなっている漫画「エブリシングイズグッド!」、岡山からスリランカへ派遣されるサッカー隊員の紹介等、「JICA×サッカー(スポーツ)」の取り組みを多く展示しました。

「スポーツは、競技力以外にもチームワークや他者をリスペクトする姿勢を育むことができる」と講演内で繰り返し話しておられた宮本氏。
JICAもスポーツを活用した様々な取り組みを今後も続け、その様子を発信していきます。