アフリカ初の司法アドバイザーが着任しました

2014年12月9日

12月9日に原若葉(はら わかば)さんが司法アドバイザーとして着任しました。法・司法分野の専門家がアフリカに派遣されるのは今回が初めてです。原専門家は弁護士として国際取引などの実務を経験した後、外務省での条約の策定や、JICAによるアジア地域の法整備支援、日本司法支援センター(法テラス)本部において東日本大震災で被災された方々の司法アクセス改善のための制度運営に関わるなど、様々な活動に取り組んできました。

コートジボワールでは、2002年の内戦勃発から約10年間に渡って続いた内戦により、裁判所及び刑務所が破壊され、特に反政府勢力が支配下に置いた地域では、司法人材が避難したため、司法機能が弱体化しました。その結果、不処罰が蔓延し、司法機関に対する国民の信頼が失墜しました。

紛争の再発を防止し、法の支配が定着した安全な社会を再構築するため、司法を担う人材育成を通じ、司法機関に対する国民の信頼を取り戻すことが求められていますが、司法人材への研修は十分に実施されていません。また、もともと法律家の絶対数が少ないのに加え、国民の司法に関する情報・知識不足、信頼の欠如などから、司法へのアクセスは限定的です。

原専門家はコートジボワール司法・人権・公的自由省に配属され、これまでの豊富な経験を活かし、主に国民の司法アクセス改善と刑事司法分野における人材育成に取り組みます。人材育成分野では、コートジボワールに留まらず、サヘル地域のテロ対策等にも貢献するために、域内の協力ネットワーク作りにも従事します。また、司法アクセス改善分野では、人権侵害の救済のためのコールセンターの設置・運営を支援予定です。これらの活動を通じ、コートジボワールを域内の司法関連分野の協力拠点として強化することが期待されています。

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クリバリ司法省官房長と原専門家