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長期研修「道路アセットマネジメント技術の中核人材」の参加による道路アセットマネジメント特別プログラムの実施

2019年8月26日

要約

JICA社会基盤・平和構築部 運輸交通・情報通信グループ 第一チームでは、2017年10月に開発途上国が進める道路アセットマネジメントにかかる活動をJICAがより効果的・効率的に支援する体制として「道路アセットマネジメントプラットフォーム」を設立しました。

本プラットフォームの活動の1つとして、大学での学位取得を通じて日本の道路アセットマネジメントに関する理解を深めた後に、自国で活躍できる人材を育成することを目的とした長期研修員事業に取り組んでおります。

2018年度から本長期研修員事業を開始しており、現在までに全国の各大学(金沢大学、金沢工業大学、岐阜大学、東京大学、長崎大学、北海道大学、琉球大学:7大学)へ計9名(エジプト、ラオス、カンボジア、バングラディシュ、フィリピン、モンゴル:6カ国)が入学し、今後も毎年の受入れを予定しています。

今回、更なる道路アセットマネジメントへの理解を深めることを目的として、大学の夏季休暇期間中に研修員への特別プログラムをJICAが開催しました。「来年度も参加して、道路アセットマネジメントに関する知見を更に得たい」、「本邦技術を使用した点検デモを見て、自国にも新技術を実装したいと思った。」等のコメントが参加した研修員から出され、本プログラム後のアンケートでも高い評価となる結果でした。来年度も本プログラムを実施する予定としています。

特別プログラムの内容

・東京大学:道路アセットマネジメントの概念に関する講義
・名古屋大学:講義及び名古屋大学点検実習施設を使用した点検実習により点検の概念の紹介
・岐阜大学:講義及び各務原大橋での本邦点検技術による点検デモの実施、岐阜大学インフラミュージアムにてトンネル、橋梁及び盛土といった土木構造物の実物大モデルの紹介と講義
・国土交通省:道路アセットマネジメントの日本の取組状況に関する講義
・NEXCO中日本:名古屋第二環状自動車道路建設現場、E-MAC(道路構造物点検施設)、一宮管制センターの視察、会社の事業紹介
・民間企業6社:本邦点検技術を使用した点検デモを岐阜県内の各務原大橋と岐阜大学正門前の橋梁にて実施
・その他:鵜飼ツアー

共催者

・国際連合地域開発センター(UNCRD:United National Center for Regional Development)
・(公社)土木学会

状況写真

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岐阜大学での集合講義

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移動計測車両測量システムを使った最先端道路検査技術のフィールドデモンストレーション

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NEXCO中日本のE-MAC(高速道路の点検・修理スキル向上のための最先端研修施設)の視察

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鵜飼ツアーで日本の地域文化を視察

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研修終了時の評価会での集合写真

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名古屋第二環状道路(高速道路)の道路建設工事現場の視察