エチオピアで米の普及

2016年1月23日

2016年12月にJICAエチオピア事務所で実施したインターンプログラムに参加された坂本さんより、配属されたプロジェクトで感じたことを報告していただきます。

2016年度インターン生 坂本純一さん

エチオピアで米?と思われるかもしれません。
エチオピアでは、日本のように白米ではなく、主食であるインジェラに混ぜて食べられることが一般的です。インジェラは、テフという穀物が主原料ですが、そこに米を粉にしたものを混ぜて作られる機会が、増えてきているのです。
現在は、換金性、栄養の高さなどから、実は需要が年々増加しており、需要の伸びに供給が追い付いていないような状況です。

そのような背景のもと立ち上げられた、「国立イネ研究・研修センター強化プロジェクト」は、イネの研究機関における研究者のレベルアップを通じて、イネの生産技術の向上、そして普及を進めるプロジェクトです。

私は、約三週間という短い期間ながら、プロジェクト活動に関わらせてもらっています。
残念ながら、プロジェクトサイトであるバハルダールは安全対策上の理由により、訪問する機会はありませんでしたが、専門家の方たちの業務補助を行う一方で、自身の設定したテーマとして、会計資料や現地調査のデータ、聞き取り調査などをもとにして、マネジメント面からのプロジェクト評価を行っています。JICAのプロジェクト活動を運営側から見られるという貴重な体験です。

このプロジェクトは、開始後約1年で、まだ始まったばかりですが、仕事の遅さ、ずさんさもみられ、どうしても日本などと比べると計画通りにいかない面もあるようで、思うように進められていない現状もあります。
たとえば、プロジェクトが入った時点で相手国政府の施工により完成間近であったプロジェクトサイトの建物は見切り発車?で作られたのか、なんとドアが小さすぎて実験機材を入れられず、「完成」直後から改修工事を進めているそうです。

特に、現在は、最終目標である米の普及のための第一歩としての研究者の育成という段階にあります。実験・研究活動のための機材提供、技術的指導やセミナーなどの研修が主な活動内容となっています。
私が特に印象的だったのは、プロジェクトの本当のゴールは、プロジェクトがなくなることだと専門家から聞いたことです。つまり、プロジェクトの終了後における研究所の自立、そして、研究者が自分たちで一から考え、研究や普及を進められるようになることこそが、最終目標なのです。
そのために、専門家は基礎的なことから丁寧に指導を行っていますが、その一方で、自分でテーマを見つけ、一から研究を進めていけるようになるよう、自主的な考えを促すことも忘れません。

私はまだ学生ですが、将来、途上国への協力、開発に携わりたいという気持ちを持っています。途上国援助が実際にどう行われているのかを業務を通じて知り、学んだ経験を将来の仕事に活かしたいと考え、今回のインターンに参加しました。
特に学んだのは、一概に協力したいと言っても、他団体も既に存在する中でやる事がすぐに見つかるとも限らない、そして、たとえ見つかってもすぐに現地に受け入れられるとも限らないため、必要とされる事を自ら探し出す力が重要であることです。
将来、途上国の貢献につながる仕事を自ら見つけ出し、そして、実際に貢献につなげられるようになりたいと強く感じました。

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おかずの下のクレープのようなものがインジェラです

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ジェンダーワークショップの様子
(農作業において、特に女性から見た視点を取り入れることを学んでいます)