JICAとEWTIでエチオピアの水分野研修運営管理能力を強化

2017年7月31日

2017年7月25日に、アディスアベバのエチオピア国水技術機構(EWTI)で、プロジェクトの合同調整委員会(Joint Coordinating Committee:JCC)を開催しました。ゼウドゥ・セイフEWTI水技術教育訓練局長と山田健JICAエチオピア事務所長、宮崎明博JICA地球環境部参事役が出席し、EWTIの研修運営管理能力を強化する3年間の技術協力プロジェクトが始動しました。

エチオピアでは安全な水と衛生サービスを提供することが課題です。多くの人が安全な水の供給と衛生施設へのアクセスから取り残されています。この課題を認識したエチオピア政府は、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)を達成するための国の開発プラン(Growth and Transformation Plan:GTP IとGTP II)の中で、様々な政策を実施しています。

この点においてJICAは、1970年代から無償協力を通じた水供給施設の建設や、技術協力プロジェクトを通じた能力向上でエチオピア政府を支援してきました。1998年、エチオピア水灌漑電力省はJICAと協力してエチオピア水技術センター(Ethiopian Water Technology Center、EWTIの前身組織)を設立しました。設立以来、EWTIはJCIAとともに4,000名以上の技術者を育成してきました。

この分野での人材育成ニーズを満たすため、新しい技術協力プロジェクトでは、EWTIの研修運営能力の強化が行われます。本プロジェクトを通じて、EWTIの研修運営能力強化に加え、研修を担当するEWTI講師の指導能力を向上させ、内部研修の実施体制を整備します。

「3年後に、EWTIが水技術者の能力開発を継続的に行えるだけの技量を身に着けていることが我々の望みです」とゼウドゥ局長は述べました。EWTIは東アフリカで水分野における人材育成の中核機関として近い将来認められるよう努力しており、年間1,000名以上の水技術者を指導することを目標としています。

GTP IIでは2020年までに83%の人が安全な水へアクセスできるようになるには、13,000名以上の中級技術者が育成される必要があると述べられています。「水分野での人材育成ニーズの重要性から、この能力強化プロジェクトは育成の好機となり、GTP IIの目標を実現する先鋒となるはずである」と山田所長は呼びかけました。

過去20年間、JICAはエチオピアの地下水開発に取り組み、地方での給水アクセス向上に貢献してきました。近年の急速な都市化と都市の水需要の増加を背景に、これからJICAは安全な水へのアクセス向上と都市の給水サービスの持続的な運営管理のための能力強化に取り組んでゆきます。