JICAはバハルダール市においてCOVID-19による水衛生の課題に取り組んでいます

2021年2月22日

JICAは、エチオピアのバハルダール市において、水衛生(WASH)の課題に取り組み、同市の新型コロナウィルス(COVID-19)との闘いを支援しています。2021年1月11日、JICAエチオピア事務所次長の松山剛士が、バハルダール市上下水道サービス(BDWSSS)設計建設チームリーダーのDerese Asmare氏に対し、140万エチオピア・ブル(約370万円)相当の支援物資を引き渡しました。31.4万人のバハルダール市民が、直接的あるいは間接的にこの物資の恩恵を受けることになると予想されます。

バハルダール市はエチオピアで3番目に大きな都市として急速に拡大を続け、同時に水の需要も増加しています。しかしながら、水源や給水施設の改善は立ち遅れており、JICAはエチオピア政府と協力して水源の開発、既設配水池の拡張、地域への給水管路建設を進めてきたところですが、このCOVID-19により遅れが生じています。

COVID-19による影響を緩和するため、JICAは、コミュニティに安全な飲料水の供給を確保するために必要な送水ポンプ、各種バルブやパイプ等の機器・材料を寄付することによってBDWSSSを支援することとしました。加えて、市場や公共交通拠点等の重要な場所への新たな手洗いステーションの建設に協力するため、複数の貯水槽(貯水容量1,000、5,000、10,000リットル)も寄付しました。なお、BDWSSS作業員の感染を防止するため、マスク、手袋、石鹸、携帯型体温計、手指消毒剤などの基本的な衛生用品も寄付に含めています。

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寄付された衛生用品及び給水資材

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送水ポンプ

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5,000リットル貯水槽

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COVID-19関連用品の引渡し