JICAは新型コロナと闘う最前線の廃棄物作業員を支援しています。

2021年6月14日

コロナ禍において、廃棄物作業員は最も話題に上らない最前線の作業員かもしれません。彼らは、人々が廃棄する日常のゴミに加えて、使い捨てられたマスク、手袋、ティッシュペーパーの処理をも扱っています。しかし、このように最前線で感染性の廃棄物と対峙しているにもかかわらず、作業員のほとんどは感染から身を守るための防護用品を持っていません。

そのためJICAは、アディスアベバ市の廃棄物管理庁(AASWMA)及び選定されたサブシティ事務所に対し、防護用品(使い捨てマスク、非接触型体温計、消毒液、ハンドソープ)と研修を提供するため、およそ300万エチオピアブルの支援を行うこととしました。

JICAはR&D Consulting社を通じ、廃棄物管理庁の職員400名とサブシティ事務所の職員200名に対して、世界保健機関(WHO)のガイドラインに基づく新型コロナ感染防止方法の訓練を行いました。適正な衛生行動(完全な洗浄の方法、マスクや手袋等の保護具の正しい外し方など)が喚起され、職場でのコロナ感染者の隔離手順、措置、安全対策が職員に教育されるよう、一週間にわたる研修が組まれました。

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R&D Consulting社による新型コロナ研修講義

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JICAからAASWMAへの新型コロナ防護用品の寄贈。写真はJICAエチオピア事務所企画調査員の大矢俊次氏と、AASWMA長官のエシェトゥ・レンマ氏。