元カウンター・パートが世界の教育者として表彰されました!

2021年7月29日

元JICA教育分野カウンター・パート(CP)のキフレ・バルチャ氏(元アディス・アベバ教育局職員)がBICクリスタル・ペン・アワードを受賞しました。

これは、世界的な筆記具ブランドであるBIC社が、児童・生徒と地域社会に対する教育活動により、次世代の育成に貢献した世界の教育者10名を表彰したものです。

キフレ氏は、過去33年に渡り、基礎教育の質改善に向けた教育活動に従事してきました。
同氏によるアディス・アベバ市での、授業実践や現職教員研修を通じた、学習者中心の授業改善の普及・実践が評価され、今回の受賞につながりました。

同氏は、「JICA教育支援との出会いによって、この栄誉を受けることができた」と言います。12年前、同氏は青年海外協力隊員と出会い、地域の理数科教員対象セミナーの開催を開始しました。準備やセミナーの中で、「児童の理解を促すための授業や身近な材料を活用した実験等について、協力隊員と議論したことはかけがえのない経験だった」と振り返ります。

その後、同氏は、JICA技術協力の主要CPの一人として、理数科現職教員研修システムの制度化を目的とした、「理数科教育改善プロジェクト(通称SMASEE)」に参画し、JICAとの連携を更に深めていきました。「プロジェクト活動を通じて、日本人専門家チームと協働し、研修コンテンツの開発や研修システムを立ち上げたに取り組んだ経験は、現在の自分の血肉となっている」と続けて述べました。

最後に、現在個人教育コンサルタントとして活動するキフレ氏は、「この賞は、教育こそが次世代リーダーを育成する鍵であることを再確認させてくれました。JICAには、引き続き我々と一体となって、エチオピアの人材育成と教育開発の継続を期待しています」と力強く語ってくれました。

JICAは、今後もエチオピアにおいて、質の高い教育支援に取り組んでいきます。

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BICクリスタル・ペン・アワードを受賞したキフレ・バルチャ氏

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現職教員向け研修を行うキフレ・バルチャ氏(新型コロナウイルス感染拡大前)

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小学校で算数を教えるキフレ・バルチャ氏(新型コロナウイルス感染拡大前)

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首都アディスアベバ市内の数学セミナー(新型コロナウイルス感染拡大前)

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現職教員向け研修に真剣に取り組む教員(新型コロナウイルス感染拡大前)