手洗いソングの誕生

2018年9月14日

2016年度2次隊 幼児教育 川村幹

幼稚園の授業や病院の施設での様子を見ていると、エチオピア人は風邪に対して、発症後の対応に焦点を置いるように感じました。日本では風邪をひかないためにまず、「予防をしましょう」とよく言われます。しかしエチオピアでは風邪をひいたら「みかんを食べよう。ご飯をたくさん食べてよく寝よう」と対処療法を繰り返し言っています。場合によっては風邪が命取りになるかもしれない子どもたちにとって、大切なのはまず予防をすること。それを伝えたくて、手洗いについて何か出来たらいいなと思い始めました。
そこで、衛生を担当する隊員とたまたま話していると彼女も赴任先の村や地域の衛生に関するスタッフ向けに手洗いの活動をしたいとのこと。子どもたちがわかりやすように手洗いを歌にするのはどうか、と二人で話し合っていると、音楽指導のSVの方がエチオピアの音階には独特の特徴があるという情報を共有してくれました。そこで、エチオピア人に浸透しやすい歌にするために日本人ではなくエチオピア人に手洗いソングを作ってもらおう!と思いつきました。さらに良いタイミングで、ある小学校隊員が手洗いを授業で取り入れるということを知って、この4人で協力して歌を作ろうと多くのの偶然が重なって生まれたのが「手洗いソング」でした。
“正しい手洗いをエチオピア人が歌いやすい歌で行った方がいい”と意識したので、手洗い方法を盛り込んだ歌詞は私たち日本人で考え、エチオピア人にアムハラ語訳を協力してもらいました。その歌詞にエチオピア人に歌を付けてもらい完成したのが今回の手洗いソングです。
この歌を広めるためにみんなで組んだプログラムは、紙芝居と小さなワークショップで、手洗いがなぜ大切か、手のどこにばい菌がいるのか、どのように洗うのが正しいのかということを伝えたうえで、歌を歌いながら手を洗うという内容です。
子どもも大人も手洗いの大切さを知り、歌を歌いながら手を洗っている姿をみると、とっても嬉しくなります。また、隊員だけではなく、たくさんのエチオピア人やJICAスタッフの方々の協力があって完成した、この手洗いソングがもっと広まるように、もっと習慣化されるように広めていきたいと思います。

手洗いソング啓発ビデオはここからご覧になれます。

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手洗いプログラム後歌を歌いながら早速手を洗っている子ども。奥では手洗いソングの歌詞を壁につけてくれています。

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