農業関連展示会でアグリビジネスユニットがブース出展

イベント実施能力を強化

本支援業務では、中小アグリビジネスを育成するための能力強化の一環として、既報のビジネススキルを強化するためのビジネスマーケティング研修の講師を育成するだけでなく、将来的にアグリビジネスユニットが中小アグリビジネス企業同士、あるいは中小アグリビジネス企業と投資家のマッチメーキングなどの場を提供するために、農業ショーなどの展示会・商談会の実施能力の強化を行いました。

2015年10月15日と16日の両日、ガーナ第2の都市であるクマシ市内で開催された国際家禽・養殖・畜産展示会(International Poultry, Aquaculture & Livestock Show:PALS Africa)に食糧農業省アグリビジネスユニットとしてブースを出展し、JICA専門家が計画から準備、出展にいたるまでサポートしました。

イベント出展の準備を通じて実施のノウハウを獲得

PALS Africaは主に養殖・家畜などに関連する企業が集まる展示会で、参加企業はガーナ国内のみならず、ヨーロッパ諸国等からの参加者を含め、合計36社が参加し、来場者数は2日間で約1,000名に及びました。今回は、本展示会へのブース出展を通したイベント実施のノウハウの獲得が狙いです。

まず、専門家からイベント実施のための基本的な考え方、プロセスを教授し、そのうえで、アグリビジネスユニット職員が出展内容を検討するところから始めました。そして、必要な備品、職員内での役割分担、展示会までのスケジュールを決定し、準備を進めてきました。また、展示ツールとして、1)広報用パンフレット、2)展示用パネル、3)名刺とその他の配布物—などは、アグリビジネスユニット職員と専門家の共同作業で製作しました。一方、映像は、ビデオ編集の得意な職員が率先して構成・編集を行うなど、積極的な姿勢がみられました。

盛況だったアグリビジネスユニットのブース

展示会当日、専門家とアグリビジネスユニット職員3名は、準備したパネルやパンフレット、映像上映のためのパソコンとTVモニターを設置して開始に備えました。開場時から多くの来場者があり、アグリビジネスユニットのブースには途切れなく来訪者がありました。そのおかげで、対応する職員3名もほとんどブースに張りつきで説明し、用意したパンフレットもすぐに配布しきってしまい、追加でその場で印刷を行うほどの盛況ぶりでした。アグリビジネスユニットのブースへの来訪者は、2日間でおおよそ約150名にのぼりました。職員にとっては、アグリビジネス企業関係者との面談を通し、彼らの課題や現状を理解するという収穫もありました。

専門家からは、どのようにしたらより効果的なブース演出、運営ができるか、というアドバイスを他の出展ブースと比較しながら説明しました。これは、今後のブース出展時の効果的な演出と運営を目指すとともに、中小アグリビジネス企業の出展についてもアドバイスできるようにすることを期待し行ったものです。アグリビジネスユニットとしてもブース出展は初めての試みであり、イベント実施ノウハウ以上に多くのものを得ることができ、2日目の撤収時には職員一人ひとりが充実した表情を見せていました。

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専門家によるイベント研修の様子

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展示会でのアグリビジネスユニットの出展ブース

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出展準備を行うアグリビジネスユニット職員

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来場者の質問に答えるアグリビジネスユニット職員

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メディアのインタビューを受けるアグリビジネスユニットの局長