カンビア県給水体制整備プロジェクト

背景と目的

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シエラレオネの地方都市給水は、浄水管理にかかる未熟な知識と技術、運転資金の不足のため、多くの施設は建設後数年で運転されなくなり、更に、2002年まで10年にも亘り続いた内戦により多くの施設が破壊されました。この状況を改善するために、1987年〜1989年度に無償資金協力で建設したロクプール給水施設を、より簡便で安価な維持費で運転できる「緩速ろ過システム」の給水施設として復旧するとともに、その維持管理体制の整備を行うことを目的としています。

事業概要

本事業では、内戦前に他ドナーの支援等により導入された「急速ろ過システム」が、維持管理に高度な技術と費用がかかりうまく機能しなかったことを教訓とし、川や沼の水を砂利層に緩慢な速度で通過させ生物化学的作用によりろ過する「緩速ろ過システム」を導入することにより、経済的で維持管理のしやすい給水システムを実現しました。あわせて、水道事業運営のための体制整備、及び料金徴収の手法を整備し、安全な水が持続的に供給されることを目指しています。

運営維持管理組織の立ち上げ

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本事業では、運営維持管理組織としての公益法人を立上げ、法律に基づいた組織による運営維持管理を実現しました。さらに、住民説明会の開催により住民の理解を促進し、コミュニティのメンバーに料金徴収のオーナーシップを待たせることで、支払い可能で持続的な事業運営を可能とする料金徴収システムを整備しました。

また、本事業に加え、草の根無償資金協力による給水管や公共蛇口等の建設により、安全な水の供給に向け多面的な支援を行っています。