2年間の活動を振り返って

2017年1月3日

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巡回風景

氏名:池田 麻衣
隊次:2014年度2次隊
職種:理学療法士
任地:ボルタ州アボ
出身県:長野県

平成26年度2次隊、理学療法士の池田です。今回は、私の日々の活動について紹介させて頂きます。
配属先は、ガーナ東部に位置する、ボルタ州アボにあるセントテレサ職業訓練校という学校です。ドレスメイキング、テーラリング、ICT、レザーワーク、エレクトロニクス、ハードウェア、ジェネラルプリンティングとコースは様々。当校は、障害者を積極的に受け入れており、全校生徒数約140名のうち30名程の生徒が、身体や精神に障害を有しています。車椅子を利用している生徒、松葉杖の生徒、聾など障害は様々です。基本的に生徒は寮生活をしており、生徒同士が自然に助け合いながら生活している様子が見られます。日本よりも、障害者の存在が身近だと感じています。
主な活動は、障害を有する生徒や地域住民への理学療法の提供です。ガーナの障害者を見ていて感じる事は、”タフ”と言う事です。学校から町までは徒歩20分ありますが、放課後になれば車椅子の生徒も自走で町に出ていきます。また、長期休暇の際はバイクタクシーとガーナの公共交通機関トロトロを乗り継いで帰省していきます。バイクタクシーは車椅子も運んでくれます。バリアフリーとは程遠い生活環境ではありますが、困っていれば、自然に手を貸してくれるガーナ人を見ると、障害者に対して“心のバリア”の少なさを感じさせてくれます。そんなタフな彼等に対して、理学療法が必要なのだろうか。と思う事も多々あります。日々の生活こそリハビリテーションなのではないかと感じます。
地域住民への理学療法は、主に巡回診療と言う形を取っています。生後8か月の小児から、高齢者まで幅広く対応しています。疾患も様々で、多くは診断が付いていないため、自分の知識と経験を総動員させ、状況に合わせて対応するしかありません。ガーナの大地を自転車で週2回、遠くは片道40分の直線道路をひたすら漕いで行きます。陽射しが強い最近は、汗びっしょりになりながらの巡回です。一緒に巡回してくれているガーナ人もさすがに疲れるようです。それでも、毎週元気な姿を見に行き、時にはご飯を頂き、愚痴を聞いて、疲れていた表情が和らぐその瞬間を見る事が楽しみで、笑顔を見れば疲れも吹き飛びます。
その他、コミュニティヘルスナースの乳幼児健診への同行、他NGOとの協力体制作り等、ガーナの障害者事情を知りたく、活動の幅を広げてきました。理学療法士でありながら、やってきた事はソーシャルワーカーのようでもあったと感じています。タフに生きる障害者を見る度に、この国で私ができる事は何か、彼等の必要としている支援は何か、を考えさせられてきました。勿論、明確な答えは見つからず、モヤモヤした中で任期が終了します。それでも、2年間でできる限りの事、やりたい事にはトライしてきました。やり切った感はあります。沢山のガーナ人の協力を得て活動させてもらったと感じています。本心は、まだまだガーナで活動したいのですが、もう少し障害開発の知識を付けて、社会還元できるようになってからもう一度、ガーナに関われたらと考えています。

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あおぞら理学療法が基本です