Field of Dreams Ghana

2017年1月26日

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野球は新しいスポーツ。投げるのも打つのもみんな興味津々です

氏名:加藤 雄幸
隊次:2014年度4次隊
職種:野球
任地:グレーターアクラ州アクラ
出身県:栃木県

みなさんはガーナといったら何を思い浮かべますか?多くの方はガーナチョコレートでなじみが深いと思います。確かにガーナは世界有数のカカオの生産国で、日本にもたくさん輸出されています。しかし、意外かもしれませんが、ここガーナでも日本の国民的スポーツといえる野球がプレーされているのです。
私はガーナ野球・ソフトボール協会に所属し、ガーナでの野球の普及および競技レベルの向上のために活動しています。野球はガーナで30年ほど前からプレーされ、その間多くの日本人の方々がガーナ野球をサポートしてきました。2014年には西アフリカ初となる野球場、「ガーナ甲子園球場」が日本大使館の草の根無償資金協力により完成しました。その甲子園球場の近隣に住む青少年に野球を教えたり、近くの学校に行き野球教室等を開催したりすることが私の主な活動です。週末には大人の野球チームも指導しています。定期的に日本人の有志のチームとガーナ人チーム試合も行われています。
ただ、野球がプレーされているといっても、ガーナではサッカーが圧倒的に人気のスポーツです。街の空き地では至る所で子供たちが裸足でボールを蹴っています。当然野球は生まれて初めて出会うスポーツで、子供たちはグローブの持ち方、バットの握り方すら知りません。その分ボールをキャッチする、バットで打っただけで大喜びします。そのような光景を目にすると、スポーツの分野でも選択肢があることが人々のくらしを豊かにするのではないのかとスポーツの意義を日々感じています。
しかし、ガーナ野球が発展する上で多くの課題もあります。野球協会のスタッフはみな各々の仕事を持っていて、野球協会自体にも予算は無いので賃金は払えません。したがってみなボランティアとして野球に携わっているのが現状です。また道具はガーナでは生産されておらず日本やアメリカからの支援物資に頼っていますが決して十分ではありません。
そこで、野球道具の寄付を栃木県高校野球連盟に相談したところ、県下の高校に寄付を呼び掛けてくださり沢山の道具が集まりました。そして昨年の10月に栃木県青年海外協力隊OB会を通して野球道具をガーナに届けていただきました。多くの方々のご協力で集まった野球道具が今度適正に使われていくよう、指導していくことが大切なことだと思います。
また野球の全国的な普及も今後の発展にとって不可欠なものと言えます。現在野球は首都アクラを中心とする一部地域のみでプレーされている状況で、他の州への野球の普及が野球協会の課題です。そこでガーナ第二の都市であるクマシで出張野球教室を開催しました。クマシにある小中高校を訪れ、ルールの説明、ミニゲームを実施しました。生徒や先生方の反応も好評で次回以降の開催も期待されています。
2020年にはついに野球が東京オリンピックの種目として復活します。今後野球がオリンピック種目に定着し、世界的なスポーツとして認知されるためには途上国での普及が欠かせません。ガーナ野球もその役目を担っています。いつかガーナ代表と日本代表が国大大会の舞台で試合をする日を夢見て、私もガーナ野球の発展に携わっていきたいと思います。

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学校を訪問し野球を紹介することも活動の一つです

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ガーナ甲子園球場での日本人チーム対ガーナ人チームの試合です

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栃木県高校野球連盟様から野球道具を寄付していただきました。

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少年野球の試合。野球のプレーと協力することを学んでいきます。

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ガーナの人たちはとてもフレンドリー。一緒にいると楽しいです。