日本からの視察がいい刺激に。

2017年2月20日

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ワークショップ参加者

氏名:中山 桂子
隊次:2016年度2次隊
職種:学校保健
任地:セントラル州アパム
出身県:東京都

1月16〜18日にJICA中部の方がガーナを訪れ、学校視察、ワークショップが開催されました。JICA中部国際センターは、2006年から学校保健の研修を行っており、ガーナからは毎年、教育事務所所属のSHEP Coordinatorが数名ずつ参加しています。(SHEP:School Health Education Program,SHEPコーディネーターは、管轄地域の学校保健を統括する教育事務所所属のオフィサーです。) これまで16人の方が日本での研修を受けており、その研修参加経験者の所属先へ青年海外協力隊員(職種:学校保健)が配属され、現在は、セントラル州で3名の「学校保健隊員」が活動しています。

今回の視察に学校保健隊員も同行させてもらうことができ、保健室設置を先駆的に推進している方や独自の学校給食システムを構築しようと奮闘している方、Tippy tapと呼ばれる簡易手洗い装置の設置を推進している方など3名のSHEP Coordinatorと学校の取り組みを見ることができました。

ワークショップでは、他のSHEP Coordinatorともお会いすることができ、その方たちの保健室設置や学校給食に関する真剣なディスカッションを見ていると、ガーナの学校保健はまだ初期の段階ですが、ガーナの人たちの手で発展していけると感じました。そこに少しでも協力していけたらと私自身改めて決意することができました。

私の配属先である、セントラル州、ゴモア・ウェスト郡には、まだ保健室を設置している学校はありません。SHEP Coordinatorと共に管轄地域の学校1カ所に、まずは保健室設置を設置し、運営出来るようにすることを目標に活動しています。赴任から約半年、学校環境調査を兼ねて各学校を巡回し、その中で校長先生やSHEP Teacher(日本の保健室の先生のように、専任ではなく、他の教科を担当する先生が兼任しています。)と話をしながら、学校保健に関心が高く、なおかつ保健室を設置できる空き教室がある学校を探しました。現在は、巡回校を3校に絞り、まずは子供たち、先生たちと関係を築くため、週2-3回通い、授業や行事に参加したりしています。その中で、女子教育を支援するNGOがナプキンを配布するというので見学させてもらい、その時に布ナプキンを紹介すると、校長先生や女子生徒が興味を示してくれ、また同時に月経に関するアンケートを取ると、約半数の女子生徒が月経時に十分なナプキンを持っておらず、トイレットペーパーや布きれなどを使用していることがわかりました。校長先生と相談し、女子中学生を対象に性教育と布ナプキンを作成する授業を行う方向で進んでいます。このような保健指導を通して、学校保健の大切さを実感してもらう中で、保健室設置に向けても徐々に協力してもらえるよう働きかけていきたいです。

日本のように保健室の先生がいるわけではないので、SHEP Teacherの理解と協力、やる気を引き出せるかが保健室設置の鍵の一つと考えます。新しいものを取りいれていくことは、とても大変です。いくら、私たちが「良いもの」と思っていても、理解を得られなければ、相手にとっては、面倒なことが増えると感じるだけかもしれません。配属先地域での保健室設置は、まだまだ道のりは険しいですが、今回の視察で他の地域で奮闘されているSHEP Coordinatorと出会い、良いモデルを学ぶ事ができたので、諦めずに進んでいきたいです。

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Tippy tap(簡易手洗い器)について説明するSHEP Coordinator.

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新しく設置された保健室

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5年生に向けたHIV/AIDSのヘルストークを行うSHEP Coordinator.とJOCV

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ワークショップにてプレゼンするSHEP Coordinator.